第106話 ページ13
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ポケモンセンターのカフェスペースに着いた3人は、それぞれにドリンクを購入し、近くの席を陣取った。
「ねえAさん、ドリンクを買ったときにもらったこのマメは一体なあに？とってもカラフルだけれど」
カトレアが物珍しそうにおまけでついてきたポケマメを眺めている。
「あ、それは私が開発したポケマメという植物の実で、ポケモンにあげるとすごく喜んでくれるんだよ」
「えっ、Aさんが開発したの？」
「うん、研究の一環でね」
「すごいわね……いったいどんなテーマで研究をしてるのかしら」
「『人間とポケモンのふれあいによる双方への影響について』だよ。アローラで主流のポケモンたちのお世話である『ポケリフレ』やこの『ポケマメ』の開発・ブラッシュアップが主なフィールドかな」
「すごいのね……」
「Aはこうして本格的に研究者として活躍している傍ら、アローラをもっと盛り上げるべくバトルツリーの提案・計画・実行監督をこなしてきたスーパーガールなのよ」
シロナが付け加え、「ほんとすごいわよね〜！」とニコニコしている。
「そこまで自分のフィールドに熱心なら、プライベート……こと恋愛に関しては無頓着なのではなくて？」
カトレアの問いに、「無頓着というか」とAは言葉を選ぶ。
「あまり必要性を感じなかったっていうのが適切かな。興味も湧かなかったし……」
「周りのご友人とか、そのようなお話はしないのかしら？」
「同世代の子たちはやりたいことを叶えるためにアローラの外へ飛び立っていったし、他の女の子の知り合いも年下の子が多くってそういう話はあんまり。みんなの話を相槌打って聞いてることが多いかな」
「あら、もったいないわね……」
ここでカトレアは自分のエネココアを一口。
「Aさん、整った顔立ちをしているしすらりと綺麗なシルエットをしていて美しいわ。きっと男性陣からの評価は高いでしょうに。シロナさんもそう思わないかしら？」
「そうねえ、確かにモテてもおかしくないとは思うわ。周りの男性陣ってどうなの？」
Aは「そうですねえ……」と自分の交友関係を思い浮かべ、男性陣を探す。
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作者名：リトルポム | 作成日時：2022年8月3日 23時
