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くじらが53匹 ページ7

風は俺にいつも話しかけてくれる
風の便り、と俺と母さんはそう呼んでる

今日も俺は見張り台の上で耳を傾ける

ぴくっ、

いくつもある話の中から重要な話を詳しく聞いて見張り台から飛び降りた


『父さん、!』

慌てて父さんのいる部屋に向かう
そこは丁度会議中らしく、とりあえずマルコにごめん、と謝っておく
いない隊長たちの席…ナミュールやラクヨウ、フォッサなど多くの席があいている…には電伝虫が繋がった状態で置いてあった

「どうかしたのか」

『風の便り!』

「何かあったのかよい?」

『ジンベエが例のルーキーと接触!』

それだけ言えば、少しだけ会議室がざわざわした

「場所は?」

そう聞かれたので、地図を引っ張り出して場所を示す
5日ほどかかる

「グラララ……一目若造をみてみるかァ」

「了解…。A、」

『おっけ!航海士に伝えてくる!』

じゃっ!と扉をバッタン!!と大きな音をたてて閉めてしまったので後ろからマルコの「扉は強く閉めるな!!」という説教が飛んできた


.

もうそろそろつく頃、という時霧の奥から聞こえる海と風の声が騒がしくなった

<もう5日もたつよ>
<緑がいたそう>
<二人ともぼろぼろ…>

『げ、』

「なに、どうかしたの?」

横にいたサッチにそう聞かれた

『ジンベエとポートガス、5日ずっと戦ってたみたい……』

「は」

ぽかん、とした顔に、うん、わかる俺もそう思う。と頷いておく

.

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作者名:サンカヨー | 作成日時:2020年1月24日 22時

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