くじら一家の末っ子くん part2 (ページ24)

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くじらが70匹ページ24

エースたちスペース海賊団が解散した
そして、正式俺たちの仲間になることになった

光り物の赤い数珠のついたネックレスはとって
彼のマークであろうテンガロンハットも置いた彼は覚悟の決まった顔をしている

「A、盃運んでくれるか」
『了解！あとスクアードとベイ姉ちゃんたち来るって』
「え、まじか。あいつら電伝虫で連絡しろよ…」

みな忙しそうに、準備をしている
傘下のなん組かは噂で聞いたエースのことが気になるのか風に「そっちにいく」と伝え向かってきている

「…なぁ、なんか、てつ、だうか」
『緊張してる人になんかやらせたら大変だからいいよ』
「っわ、わるい…」
『ｯてかなんで緊張してるの？』

たじたじなエース
覚悟は決まっていても、どこか不安なのだろうか
ふぅ、と息をついて背中をバシバシと叩く

「いた…っ」
『背筋伸ばして！大丈夫、何かあったら俺が何とかするからさ』

にひり、と笑う俺にまだたじたじだが、少しわらっておう、と返事をするエース
俺はまだまだ準備があったので、その場をあとにした

「A、ほら」
『あ、俺の！』

イゾウが俺に渡した物はパーカーだ
いつものパーカーと似ているが後ろに白ひげ海賊団の髑髏、腕の部分にも簡易のマークが描かれた綺麗なパーカーだ

いつもはマルコにあまりマークを出すな、といわれているのでこのパーカーはなかなか着ることがないものだ

「さぁ、お前も他のやつらの横に並びな」
『俺少し酒飲んでいいの？』
「儀式だからな。少しだぞ」
『はぁーい』

パーカーを着替え終えると、フォッサの横に立った

「おう、似合うな」
『でっしょー？それにしても皆来たね』
「エースを一目見に来たんじゃねぇか」
『まぁそうでしょうね。この後は宴になるねぇ』
「……まあ、そうだな」
『屍祭りじゃん』

意味ありげに間を置いたフォッサを疑問に思いながらそういうと
お前いつもそう思ってたのか、と帰ってきた
正直まだ酒はこういう儀式的なときに一口にも満たない程度しか飲まないので何故屍が大量発生するのかよく分からない

「お前ら、始まるぞ」

ジルがそう言うので俺もフォッサも姿勢を直す
さぁ、新しい家族の誕生だ