くじら一家の末っ子くん part2 (ページ10)

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くじらが56匹ページ10

「医者…なんですね」

「嗚呼、見えないか？」

「まあ……」

理由は二つ
１つ白ひげ海賊団の隊長として名が通っているから
２つ、今のこの状況

『いででで』

少年の首に腕を回し絞め技をかけるこの状況は生粋の戦闘員だと伺えるか医者だといわれるとかなり怪しい

「医務室で騒ぐなよい！」

『わかったわかったから……いででで…！！』

数分後少年は解放された
会話から少年の名前がA、という事がわかった
そして全員この船にのっていることもわかった

「旦那！」
「スカル！お前ら！」

何人かの仲間がおれのいた部屋に入ってきた
感動の再会、というわけだ

『あのさ』

そんななか少年…Aが話をした

１つはエースは起きるまで少し時間がかかるということ
まあ、5日も戦い続け白ひげとの戦闘…からだが限界なのだろう、医学校も卒業できてないおれでも、いや、普通のやつの目からみてもそれはわかる
２つ、エースが起きるまでの間この船に滞在してもいいという
理由は…俺たちの船がボロボロだからだ
海俠に壊される前よりもここまで冒険を続けた船はかなりボロボロになってしまった
出るにしても、ある程度修繕しなければならないからその時間が必要だろう？とのことだ

『で、これが一番重要かも
この船に滞在している間、ご飯とかは食べれるよ
でもね、ご飯を食べた分、働いてもらう』

なにかきつい仕事でもさせられるのだろうか…おれたちはそう思ったとき
聞き馴染みしか声が聞こえた

「にゃーん」

「コタツ！」

エースの拾った猫、コタツだ
彼はまっすぐAのところに向かい加えていたなにかをAのところに置いた

『一宿一飯、って言葉があるよね。この子はそれをしっかり守ってくれてるんだ
きつい仕事をやれ、何て言ってないよ皆ができる事をしてくれればいいの
例えばこの子はうちのコックにご飯もらう代わりに倉庫のネズミをとってくれたりしてる』

ほら、と先程加えていたのはネズミだったらしい

「ま、そういうことだ
船医のやつはこっちの船医たちの手伝いを、
その他得意な役職があればそれを手伝ってくれればいいんだよい」

『何かあれば俺にいってね』

子供にいう方がいいやすいっしょ！というA
全然にてないはずなのに、エースのような安心感を感じるのは何故だろうか