くじら一家の末っ子くん part2 (ページ13)

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くじらが59匹ページ13

『サッチ！ご飯ちょーだい！』

「お、きたな。ここ座れよ」

そういってサッチが示した場所は今船で一番の話題、ポートガスだ
俺はポートガスと数秒目を会わせ、ポートガスの近くで丸くなっているコタツのすぐ横の席…つまり、１つ椅子を開けて座った

「お前が初対面に距離詰めないの珍しいな」

喧嘩でもしたかお前ら、と俺のご飯を運んできたサッチがそういう
俺が毎回初対面に距離つめてるって言いたいのか、と問うとだってそうじゃん、と帰って来た解せない。そしてご飯はおいしい

『……君、いつまで父さんを狙うつもりなの』

パンをちぎって食べる

「…知らねｪよ」

『父さんは……四皇白ひげは、父さんだけのからだじゃないんだ』

「A、」
「わかってんだよ」

ポートガスはのんきにスプーンをくわえた

『…なにをわかってるって？おまえが』
「A、ちょっと落ち着け」

な？と俺にそういう
ポートガスがいう、父さんはあの旗でシマを守ってる、それもそうだ。
嗚呼、わかってない。わかってないんだ。

俺がこんなにも憤りを感じるのがわかった気がした
ひとつは魚人島の件、旗の事をわかっていながら魚人島の人に恐怖を与えたことが許せない

「おまえがあとちょっと強かったら。おまえも、おまえの仲間達も生きちゃいなかった。
おれたちが、おまえらを始末していたからだ」

２つは、この人の、自分の命扱い方も周りのこともわかっていないことだった

『…あんたが死んだら。仲間はどうなる
若先生があんたは導きだって、言ってたんだ
そのあんたがいまこうやって無謀に父さんに挑んで、何になるんだ！？』

俺は海賊だけど。
人は殺さない。

命ってあっという間なんだ。
一瞬で消えるんだ。

母さんがそうだった
だから俺は、命を大切にしないのが、許せなく感じたのかもしれない。