くじら一家の末っ子くん

くじらが11匹 ページ12

とりあえず、この青年マルコとジョズから聞いた情報を整理することにした。

今マルコは15歳(ジョズはその3つ下だ)
つまり俺のいた時代から26年前ってことだ


『(26年も前に俺は飛んだってことなのか？
そうだと考えると、あの婆さんは能力者か…)

本当に助けてくれてありがとう。』

「いいんだよい！それよりも起きたならうちの船長に挨拶してこいよい」


来た。
船長、つまり父さんだ。
なにかと勘のいい父さんとの対面
その勘が26年前もあったなら、ちょっと危険だ
なるべく不審に感じられないようにしないと、俺は暫くこの船に残りたいのだから


「……どうかしたのか？」

しゃべらない俺を不審に思ってか心配したのか…
ジョズが声をかけて来た

『いや……あの白ひげさんに会うってなるとちょっと緊張しちゃって』

あはは…と苦笑して見せると成る程、と納得してくれた
そしてマルコは大丈夫だよい！案外懐広い人だから！と俺の背中を叩き腕を引いて無理やり連れていこうとした


「そういえば、お前名前は？」

『えっと…俺の名前は』


本名をいっていいのか、どうか迷った
そして本名は言わないことにした
この時代と俺の時代が繋がっていたとしたら
俺の一言行動で未来が変わってしまうという心配をした結果だった


『俺はエドっていうんだ』


エドワード・Aのエドワードとからとってエド。
安直だが許してほしい


「じゃあエド！早くいこう！」


また俺の腕を引っ張ってマルコは走っていく
……さて、これからどうなるのだろうか

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