浦島坂田船と海賊娘

冒険の書3冊目 ページ5

船長「何をモタモタしている。 そいつらがどんなに強かろうと

ガキをかばってる時点で弱点は分かりきっている。」


船長はそう言うと1人の少女を4人の男に見えるようにして前に出した。


船長「動くな。 さもないと、こいつがどうなるか分かってるな？」


4人は黙って武器を捨て、動かなくなった。


船長「捕らえろ。」


4人に船員が殺到し、殴られたり蹴られたりしたあと、

縄で縛られた。

あまりにも呆気なく、4人の男達は捕まってしまった。

4人が船に連れて行かれたあと、船員が子供達に殺到した。


貴「待てっ！！」


私が止めると船員の動きも止まった。


貴「ねえ船長。このガキ共私にくれないかな？

試し斬りしたいんだ。 今日は人を斬れてなくて苛ついてるし。」


船長「よかろう。 普段世話になってるしな。」


全員が出て行ったのを確認し、私は密かに子供達を逃がした。

あの4人の行為を無駄にしないために。

子供達が無事逃げるところを見送り、私は船へ向かった。

冒険の書4冊目→←冒険の書2冊目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す