お魚はどうしてすれ違う？ (ページ17)

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恋心 8 ページ17

マサイside

チッ…モトキと仲が良いのをシルクに見せつけれる良い機会だったのに。

さっきシルクとぺけたんがなんか話してたから多分これだな。

じゃんけんで負かすなんて、ここまで読んでるとはな。

ちょっと怖ぇわ。

ってかシルクとぺけって同盟結んでんのか……？

だとしたら強敵だな。

なんて思いながら歩いていると、俺よりも少し先を歩くぺけたんが振り返って言ってきた。

「ごめんね？シルクと同盟結んじゃって！俺、シルクのこと応援してるから。」
「だろうな。」
「でもね、マサイのことも応援してんの！」

は？

どっちだよ。

なんて、頭の中でツッコミをする。

だってシルクと俺の両方応援しちゃったらどうにもならないから。

2人とも結ばれるなんてありえないし。

モトキは1人。

そんなことを頭の中で考えながらコンビニに入り、モトキのグミとシルクの抹茶を掴んだ。

ぺけたんはどうやらダーマのを何にするか考えているみたいだ。

ダーマ、なんでもいいが1番困るんだよ。

最終的にぺけはよく分からないお菓子を手に取った。

ちらっと横目で見ると、そこにはシュネッケンと書いてあった。

それ昔シルクが俺の誕プレにくれたタイヤグミのやつだよな？

食えなかったくらい臭かったのまだ覚えてんぞwww

「それどーすんの？」
「ダーマにあげるの。なんでもいいとか言ったからぁ、もう言わないようにするため。」
「wwwwww」

「うわ寒っ！？」
「あ、手袋忘れちった……。」
「……手ぇ繋いだら暖かいんじゃね？」
「え？」

そこで俺はぺけたんの手を握って歩きだした。

暗くてよく見えなかったけど、ぺけたんの顔が耳まで赤いように見えた。

それはよく熟れた苺のように。