七不思議学園！

第四の七不思議「捜査編」 ページ12

音楽室へと足を進める私たち。

霊華「……ベートーベンの目が動く、ねぇ………」



真理亜「見間違いってことの方がありそうだが………」



恵麻「大の大人がそんなことあるかな？」



そうなのだ、今回は、大人……



…調律師さんや、音楽の先生の目撃情報だから、見間違いは少ないと思う。



霊華「まぁ、行ってみるに越したことはないわね」



一応音楽室に来てみたけど、



ベートーベンってどれだっけ？←



真理亜「ベートーベン………

額も他の肖像画と変わらないし、細工とかでは無さそうだな…」



そこまで分かるんだ……真理亜すごっ。



紫蘭「ん〜……動いてる感じはないな〜…………」



紫蘭がうろついて見るけど、そんな風には見えない。



う〜………なんでだろ？



全然分かんない…



紫蘭「あ、ベートーベンだし、音楽引いてみよっか？

ちょっとならピアノ引けるんだ〜！」



あ、それはあるかも。



目撃情報は大人で、しかも音楽を弾いてる時が多い。



紫蘭「あれ…?私、こんな譜面、知らないんだけど……」



霊華「どうしたの？」



紫蘭「私、こんな譜面、知らないはずなんだけど………読める……」



恵麻「………弾いてみなよ」



そしたらなんかできる気がする。



静かにピアノがなる。



すると、少しベートーベンの視線が動いて見えたのは私だけだろうか。



霊華「今………目、動かなかった？」



真理亜「私も、見えた。……恵麻は？」



恵麻「私もだよ………」



紫蘭「弾き終わったよ」



紫蘭がピアノの椅子から降りた。



やけに静かだな。



《カシャン》


何かが落ちる音がして、煙が吹き出た。



「「わっ！」」



.

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