【ωrωrd!】科学は全てを解決するらしい、マジで【軍パロ】

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盛り上がっているルーレットから若干離れたブラックジャックの方に移動する。

プレートにはTABLE LIMIT $25.00 TO $2000.00 と記されている。

席には頭を抱えている男、グラスを片手に持っている女が座っており、3席は空いている。ディーラーは笑みを浮かべてカードを切りながらこちらを見据えている。

｢Anyone sitting here？｣
｢No｣

ゾムが空席であることを確認すると、私は左の席に座ろうと椅子に手をかけた。そのとき、右耳の小型のインカムから声が聞こえた。

『Aさん、左ではなく右の席に座ってください』

ショッピさんだ。小型カメラから見ているのだろう。私はその声に従い右の椅子に座った。

別に勝つ必要はないのだ。少しギャンブルをしてから自然に席を経てばいい。それでも、ゾムが小さい額ばかりで勝負するのもよくない。
負けるよりは勝ったほうがいい。

ブラックジャックか……。
簡単に言うとカードの合計点数が21点を超えないように、プレイヤーがディーラーより高い点数を得ることを目指すゲームである。しかし、21点を超えてしまうと負けである。
ここでは勝つと1.5倍のチップが貰え、負けると没収されるらしい。

ゾムは頭脳戦が苦手らしいので、ルールはショッピさんに手取り足取り教わった。ショッピさんと練習し、ショッピさん流の勝率表を覚えさせられた。
ショッピさんの煽りと悶々とした顔が思い浮かぶ。

基本ショッピさんは情報を処理しなければいけないので付きっきりで指示してくれることは難しい。何か大事なことがあったり、手が空いていると、ショッピさんは指示をしてくれる。

レイアウト上にゾムが紙幣を置くと、ディーラーにチップを渡された。
ゾムはベットエリアに4枚のチップを置く。私は1枚のチップを置いた。

2枚のカードが表向きに配られる。ディーラーの見せ札は6だ。
私は深呼吸をし、横目でゾムをちらりと見る。
ゾムは猟犬のような目になり、目を凝らして行き交う人たちに神経を集中させている。

私のカードは6と7、微妙だ。もう一枚欲しいけど21を超えてしまうかもしれない。
ゾムのカードは9と10だ。

ショッピさんの教えを思い出す。
ディーラーは、17以上でないと勝負できないので、ドボン(21以上)の可能性が高い。
私は21が出た時点で負けである。だから、ここは…

『ステイですね』

ディーラーが微笑む。カードをめくる。結果は…

｢24｣

安心して気が抜けてしまう。初めてのギャンブルは、私の勝利だ。

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
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