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惚れ薬、ということはもちろん、誰かに使いたいということだろう。あのシャオロン様に好きな人がいると？すごく気になる。もし好きな人がいたら沢山のお姉さま方は発狂するだろう。
｢その前にシャオロン様、ここの事を誰にも口外しないと約束してください｣
｢言おうとしたら喉掻っ切るから問題ないで｣
｢言わねぇから！最初から言うつもりないで……｣
シャオロンは本当に怯えてしまってる。｢お前いつか俺殺すなよ｣とシャオロンは笑顔のゾムを睨む。私はシャオロンに向き合い、ノートを取り出した。
｢惚れ薬は作れるかわからないですけど、それに近しいものならできるかもしれません｣
シャオロンの顔がパァァ、と明るくなる。
｢まあ、なんにせよ、どういう意図でどういう使い方をするかで作り方は変わってくると思うので、教えていただけますか？｣
私が好奇心を隠して言うと、シャオロンはぽつりぽつりと話し始めた。
｢なぁ。──ミレイって知ってるか？｣
ミレイ。その3文字を聞いた瞬間胸の鼓動がドキリ、と大きく脈打った。幹部だけのはずの会議でグルッペン･フューラーの隣に立っていた女性。そして私の辞職勧告に大きく関わっている女性。
黙っている私を見て、シャオロンは続けた。
｢まぁ、普通は知らないか。幹部って男だけだと思うやん？だけどな、1人だけ女がいるんだよ。それがミレイなんだぜ｣
｢……へぇ。ミレイさんってどんなことをされてる方なんですか？｣
｢詳しいことは知らないけど、風紀を取り締まってるらしいぜ。ほら、最近も兵器研究課の所から1人辞めたやろ。あれはミレイのお陰なんだぜ！｣
シャオロンは心底嬉しそうに言う。きっとミレイの事を思い浮かべているのだろう。その辞めた本人は目の前にいるんだよ。
｢ミレイは明るくて綺麗で、俺の事を気遣ってくれるし、本当〜に良い奴なんだ！……なんやけど｣
シャオロンはそこまで話すと表情が少し曇った。私は｢それで、どうしたんですか｣と訊く。ゾムも興味津々そうに聞き入っている。
｢俺だけじゃなくて、他の奴らにも優しいんだよ。ていうかミレイは俺よりほかのやつの方が好きなのかなって最近思っててさ……｣
｢……なるほど？｣
｢一昨日なんて、俺が飯奢るからって誘ったんだけど断られてさ、結局シッマと行ったらミレイがオスマンといるのを見ちまってさ。結局隠れちまったけど｣
｢ミレイ、めっちゃ楽しそうやったなぁ｣と悲しそうにため息をついた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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みやこ - 貴方様が紡がれるストーリーやキャラの描写、言葉選び全てがあまりにも素晴らしく、飲まれるように一気に拝読させていただきました。zmと夢主の関係性やこの後の展開がどうなるのか思いを馳せながら続編が開く時が来るのをとても楽しみにしております。ご自愛ください。 (10月15日 2時) (
レス) @page50 id: 2340b31398 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ - もっと早くに見つけてればよかった…！！！めちゃめちゃ好きです、続編開くの待ってます…！ (8月25日 14時) (レス) @page50 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
暇人パーリナイ(プロフ) - とても素晴らしい作品で愛読させていただいてます、続編が開放される時を楽しみに日々過ごしています。更新頑張ってください。 (2020年10月11日 22時) (レス) id: 6c369c24d6 (このIDを非表示/違反報告)
mailnoadodapo(プロフ) - 何かもう最高すぎてやばい……やばい!!←大事なことなので2回言いました、貴方の作品初めて読んだんですけど、まじで好きです (*´ω`*)これからも推させていただきますね (2020年7月8日 4時) (レス) id: 71f963574a (このIDを非表示/違反報告)
おじ - 久しぶりの更新とても嬉しいです！疲れない程度に更新頑張ってください！ (2020年1月5日 20時) (レス) id: 9cde916c26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かよ | 作成日時：2019年5月16日 0時
