姉は弟を愛するもの

消すものは消すだけ ページ6

Aside

20歳になった私は両親から見合いの話が出た

母「A、貴方に似合う男性を見つけてきたわよ」

「あの」

陸「はじめまして、下田陸です
A様、どうか僕と結婚を前提にお付き合い致しませんか？」

陸と言う彼は私に手を差し伸べてきた

確かに彼は顔も良く性格も申し分ない

それに同じ貴族でも評判が良いお坊ちゃまだ

でもね、私には

「私を愛するなら弟も愛せるかしら？」

彼は最初、『愛せる』と自信満々に答えたから宿儺を呼んだ

弟を見て怖気付く彼を見て心底笑った

「どうしたの？
私と結婚を前提にお付き合いしたいのよね？」

陸「あ、あ、あ」

「ほら、頑張れ頑張れ」

陸「この話は無かったことに！」

あらあら、可哀想に

弟を愛せない男なんていらないから

母から物凄い勢いで怒られたが気にしなかった

逆に私にとっては不愉快だ

次も見合い相手が現れた

翔「私は須藤翔真です
A様、私とお付き合い致しませんか？」

「私とお付き合いしたいのでしたら弟も見れますよね？」

彼に宿儺を見せると直ぐに逃げていった

母にまた怒られたが気にしない

だって私が幸せでも宿儺が幸せじゃないなら意味が無いからね

宿「姉上、良いのか？」

「何、宿儺
お姉ちゃんが居なくなるの寂しい？
もぅー可愛いなぁ」

『止めろ』と口ではそう言うけど行動はしない

本当は嬉しいくせに

宿儺の表情って一見無表情もしくは無愛想だけど私には嬉しそうな表情が見えるの

多分末期な気がするwww

「私を愛するなら弟も愛せる男なら良いかな
ま、私は弟一筋だけど」









宿「・・・」

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