☆誰にも言えない私の秘密 (ページ15)

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「ひろ兄ちゃんの家の近くにも本屋さんあるじゃん」

宏光「ここしか売ってねぇの。つかお前こそこんな時間に何してんの」

「見ればわかるじゃん、本買いに来たんだよ」

宏光「ふーん、買うのそれだけ？」

「うん、そうだけど」

そう答えたら無言で私の持ってる本を

取ってレジに向かったひろ兄ちゃん。

それをただ見つめてるだけしか出来ず

気づけば買われていたその本。

宏光「お前がファッション好きなの1番に気づいたの俺だからな」

そう言って買ってくれた本を私に渡してきた。

宏光「幼稚園の時からお前は俺があげた服ことごとく断ってきたからな。お前にはお前のファッションがあるんだなと思ってたよ」

「そんなことしたっけ」

宏光「Aが覚えてなくても俺は覚えてるよ」

「そうですか」

宏光「もう暗いから送ってやるよ」

「えーいいよ、さすがに高校生だし1人で帰れるし」

宏光「ばーか、最近この辺で不審者出てるって情報知らねぇの？」

「その不審者ってひろ兄ちゃんのこと？」

宏光「ちげーわ」

そう言ってひろ兄ちゃんが家の方に歩くから

後を追いかけるように私も家に帰った。

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