弍拾肆の刻 ページ25
side日向
『わ、かなり混んできたね』
８月３日、武蔵祭り。
武道くんと一緒に回ってたら、大分混んできた。
周囲には年があまり変わらなさそうな人達や家族で仲良く回っている人達がいっぱいいる。
武道くんとはぐれないように手を繋いで歩いていたら、向こうから小さな男の子が走ってきた。
もしかして、ヒナ達のいるすぐ横のヨーヨー釣りがやりたいのかな？
そう思っていた矢先、
「ママー！見て、こっちだよ！」
『きゃっ！』
その男の子がヒナ達をギリギリで避けて走っていく。
男の子にぶつからないよう避けると、武道くんの手を離してしまった。
そのままバランスを崩して、倒れそうになる。
ぶ、ぶつかっちゃう！
「ヒナ！？」
武道くんも振り返ると、驚いて手を掴もうとしてくれるけど、それよりも倒れるスピードの方が早かった……その時。
ヒナを誰かが受けとめた。
「危なかった……怪我はない？」
声がした方を振り返ると、長身の男の人がいた。
体は細身でも受け止めている手はしっかり支えられていて、力があるんだと思わせる。
よく見たら、Tシャツから覗かせてる腕には筋肉がしっかりついている。
『は、はい！すみません。』
「そっか、なら良かった。」
そう言うと、その男の人は武道くんの方へ視線を向けた。
「……おっと、彼氏さんがいるのに触っちゃった……ごめんね。
そういう気持ちはなかったんだ、許してくれないかな？」
『いえいえ！倒れかけた所を助けて頂いたんですし。』
申し訳無さそうに眉を下げる男の人は、よく見るとテレビに出てもおかしくないような顔立ちをしている。
血色感の良い肌に、大きな目。左目の下には小さくホクロがある。
さっきから女子がよくこっち見てるとは思ってたけど……この男の人に注目してたのかな。
「おーい！スガくーん！」
「あ、元也先輩あんな所にいたんだ。それじゃあデート、楽しんでね！
すみません先輩ー！」
遠くから、おそらくスガくんと呼ばれていた男の人の先輩らしき人の声が聞こえた。
もしかしてあの人もはぐれちゃってたのかな？
「あの声、どこかで……まあいいや。
ヒナ、それじゃ行こっか」
『うん、そうだね！』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『………危ない危ない。バレるところだった』
「スガくん、何がバレるの？」
『え、いやいや！何もありませんよ。それより佐久早先輩にお土産買って帰りませんか？』
「アイツ用って結構難易度高くない？」
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皇 - コメント失礼します！すごく面白いです！話の内容もわかりやすくて、自分の好みでした！このような面白い作品をつくってくださりありがとう御座いますm(_ _)mこれからも応援しています! (2022年1月20日 21時) (
レス) id: 1473541b99 (このIDを非表示/違反報告)
Mａｋｕａ*ぼっち - 続編おめでとうございます！続編楽しみに待ってます！ (2022年1月19日 20時) (レス) @page43 id: 9133ec87fb (このIDを非表示/違反報告)
Mａｋｕａ*ぼっち - すごく面白いですww厨二病主人公大好きなのでこの小説を作ってくださりありがとうございます！更新頑張ってください！応援しています＼＼\\٩( 'ω' )و //／／ (2022年1月14日 16時) (レス) @page38 id: 9133ec87fb (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - ダテちゃん可愛いww (2022年1月13日 19時) (レス) @page3 id: 3fca84560f (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - っっっ…ブフォwww！いやもう笑う要素ありすぎて…w主視点ダメだこれ…www (2021年12月22日 16時) (レス) @page19 id: aa46f024f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白崎 | 作成日時：2021年10月24日 11時
