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『いや、これは…！』
カイの大声が耳に届き目を開ける。
「…ん？」
目の前にはボムギュとテヒョン、そしてアミ。
ソファーの前に仁王立ちをして、私とカイを訝しげに見る様子で頭も目も覚めた。
『A、どういうこと？なんでここでカイと寝てるの？』
アミは私に尋ねる。
『A、なんとか言ってよ。違うのに…』
どうやら怪しまれてるようで、カイは助けを求めるように私を見た。
テヒョンは他人事のように笑ってるし、ボムギュは顔に不機嫌と書いてあるような仏頂面。
起き抜けでまだ働かない頭をフル回転させ、私は言った。
「どうもこうも…、アミがテヒョンと同じ部屋で寝てるから、ここでゲームしてたんだけど、寝落ちしたみたい」
私はそう言いながら置きっぱなしにしてあるゲームを指差した。
「アミのベッド使いなって言ったのに、カイがそれはちょっとって言うから…」
『いや、俺は1人でここで寝るつもりで…』
「そう。だから、とりあえずゲームでもしようかなって、ここにいたの。外までドア１枚だし、知らないとこで1人なんて怖いじゃん。」
私の言い訳に、みんなやっと納得したのだろうか。
カイは苦笑いだし、テヒョンはまだ普通に笑ってるし、
『え、私のせいじゃん！ごめん』
なんて、言いながらもアミも笑い出す。
『…いいから、片付けしよ。帰らなきゃ』
そんな中、ボムギュはそれだけを呟き、ふいっとその場を去った。
今まで通りなんて、やっぱり無理なのかも。
カイは気まずそうな顔をしてるし、アミもテヒョンも笑いながらもボムギュの不機嫌に気づいてる。
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作者名：ことり | 作成日時：2024年10月6日 9時
