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2005年─12月12日 追跡 ページ38

月曜日。

何時ものように教室のドアを開けると悟の姿がある。


「お、おはよう」

「あ、あぁ…はよ」


ぎこちなく挨拶すれば悟もぎこちなく挨拶を返してくる。


「それで?あんたたち、仲直りできたの?」


硝子が机に頬杖を付きながら尋ねてくる。


「…たぶん?」

席に着いた私が曖昧に答えると、硝子も首を傾げる。


「たぶんって何?何で疑問系?」

「直接謝ったりとかはなかったから…」

「じゃあ、何でそんなに気まずそうにしてんの?」


流石に私たちの普段との態度の違いが分かりやすすぎたらしい。



「それはですね………」

「悟に告白されたからだろう?」

どう説明しようか悩みながら口を開いたとき時、後ろから声がした。


ガタンッ!と私と悟が同時に席から立ち上がる。


「へっ!傑!?な、なななっ!何で!?知って!!?」
「おい!傑!!テメェ!!やっぱり付けてやがったな!?」

驚いた私たちの声が教室に響く。


「いやあ〜。だって面白そうだったからね。途中、見失って大変だったけれど」


「さっ、サイテー!!エマを送るって言ってたのは嘘だったの!?」

「嘘じゃないさ。君たちを見届けたあと、しっかり送り届けたよ」


ん?見届けたあと?

と言うことは………


「まさか、エマと一緒に付けてたの…?」

「あぁ」と頷いた傑。


じゃあ、悟に映画館で手を繋がれてたところとか、他にもあれもこれも全て見られてたってこと?


「“Aに甘えられる相手が出来た”と、嬉しそうだったよ」


まさか……全部、全部見られてた!?


そう自覚した私は一気に顔が熱くなる。


「へぇー、二人ともそういう感じなんだ」

硝子の納得したような声。


何時もだったら、違う!!と否定してた。


けれど、今の私はそれに対して否定することも肯定することも出来なかった。

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設定タグ:東京リベンジャーズ , 呪術廻戦 , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:月見 | 作成日時:2022年11月8日 22時

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