precious ページ1
お風呂上がり、すっぴんで俺のスウェットを着てるAちゃんの破壊力…想像以上にグッときて、やばかった、ほんまに。
一緒に寝る、いうても、楽屋の狭いソファーで、とか、移動車で肩にもたれて、とか、慣れたのとは全然違くて。
『やっぱソファーかりて寝よかな。』
なんてAちゃん、言い出すから、
『うわっ、ちょ、降ろせ、重いって!』
「重たないし暴れたら重なんねん。動くな(笑)」
抱きかかえてベッドまで連れてった。
それからは全くこっち向こうとしてくれん。ベッドの端に寄ってく背中を捕まえて、後ろから抱きしめて、話しかけてた。
『…晶哉?寝た?』
わざと、喋るのをやめてみた。ごめんな、なんて思いながら目を閉じて、嘘の寝息をたてる。
ゴソゴソ…と抱きしめてた体が動いてこっちを向いてくれた。
じっと見つめてくれてるのが、目を閉じててもわかる。
『…寝たんかい。』
ちょっと残念そうに言うんずるいわー。どんな顔してんねやろ、我慢できんくなって、パチッと目を開けたら、
『えっ…。』
一瞬びっくりしてすぐ怒っちゃったから、
「ごめん、ごめん、ごーめん!」
離れていこうとする背中を捕まえて、抱きしめ直した。
おやすみ、って眠ってからも、
「なんで離れるん。」
度々離れようとする体を抱きしめて離さんかった。
俺のやーって実感したくて。触れたところから伝わる体温を感じたくて。
起きたらAちゃんは居らんかったけど。
クリスマス以来、初めて全員で仕事の日。
小「うーわ。幸せですって顔に書いてあるなぁ。」
会うなり羽交い締めにしてくる小島くん。
あの日のみんなのお節介のおかげで、ってお礼を言おうと思ったけど、やめた。
小「ちゅーしたん?ヒューやな、ヒュー。」
「あー、もううるさい。離せ!」
『何してんねん。』
楽屋の床で転がり回ってる俺と小島くんを見下ろしてるAちゃん。
小「おはざっす。…なんや、はなさん来たら何も聞かれへんな。」
ブツブツ言いながら俺を解放して小島くんは離れていった。
隅のソファーで携帯いじってる誠也くんに声をかけた。
「誠也くん。」
末「おう。…なに?」
うわ、こっち見てくれへんやん。
「あの…」
末「うまいこといったんなら良かったわ。」
表情を変えずに立ち上がった誠也くんが、すれ違いざま、
末「泣かせたり、しんどい思いさせたりしてみ、次はホンマにもらいにいくからな。」
小さな手で叩かれた、肩に伝わる重み。ガチや。
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作者名:エクリュ | 作成日時:2025年12月27日 3時


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