【AtR】桜花ニ月夜ト袖シグレ【歌い手】

23枚目 ページ24

やっと彼らの、After the Rainのライブが始まった。

彼らが1年間、どれだけ苦労をしてきたか、すぐ側で見てきた私だから分かる。

ここまで来るのが本当に大変だった事。

そらるのソロから始まったライブは大盛り上がり。

まふが出てくるとさらに歓声は大きくなった。


「みなさんこんにちはー！After the Rainです！」

「ライブに来て下さりありがとうごさいます！」


白と青白のペンライト。綺麗だなぁ.....


「来てくださった皆さんにお願いがあるんですけどいいですかー？」


まふが言うと「いいよー！」と返事が返ってくる。


「多分、俺らの大切な人が見てるはずなので、たまーにペンライトをピンク色にしてほしいです！」

「2人とも...！...ありがとう」

「あ、さっそくしてくれてる！ありがとう！たまにでいいからね！」

「思い出した時にでもーw」

「もー、そらる酷いなぁーww」


でも素直に嬉しい。ファンの人達は良い人達ばかりだ。


「じゃあ次の曲行きますよー！」


交互に歌い、たまにトークを挟み、ライブはそれはそれは楽しいものだった。

私もたまに歌ってライブに参加したり、ステージと観客席を行き来したり...

桜も久し振りの大勢の人に喜んでいるのか枝をよく揺らしている。


「ありがとうございましたー！」

「とっても楽しかった！バイバーイ！」


そう言って、2人はステージからいなくなる。

が、止まらないアンコール。

しばらくアンコールが続いた後.....


「しょうがない、あと3曲だけな」


と、そらるが笑みを浮かべながらステージ脇から出てきた。

その瞬間、また会場に火がつく。



2曲が終わるのは本当にあっという間でら本当の本当にラスト1曲。


「ここまで来てくれて、歌わない訳にはいかないでしょう！！」


2人は目を合わせてニヤリと笑った。

それから息を大きく吸い込んで






「「桜花ニ月夜ト袖シグレ！！」」

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