【AtR】桜花ニ月夜ト袖シグレ【歌い手】

19枚目 ページ20

〜まふまふside〜

「ふーん、いいじゃん」

「ですよね！明日交渉してみます！」


スペシャルライブ。

そらるさんが良いと言ってくれた。

あとは管理者さんがどう言うかだけど...

ふと、空に浮かぶ月を見上げる。

今日は綺麗な満月。

そう言われてみれば、桜花の曲には月の曲も多かった気がする。

月、好きだったのかな...

そらるさんと歩いていると目に止まったのは池。


「桜花、ボクは恋に落ちた。水面の...月を求めた...」

「まふ...？」


気付けば頭に浮かんだフレーズを言葉にしていた。


「そらるさん！！」

「ん、ん？」

「桜花をモデルにした曲を作りましょう！僕達で！！」


始めは意味が分からないと言う風に口を開けていたが、ニッと笑い。


「作るか、2人で」

「！！.....はい！」

「ところでさっきの、どういう意味？」

「えっと...水面に映っている月って、掬おうとすると水に落ちちゃうじゃないですか」

「ん？あぁ」

「それと恋に落ちたのをかけたんです」


しばしの無言。

あ、あれ...？


「気持ち悪い恋愛観」

「え！？何でですか！？これ一応そらるさんなんですよ！？」

「えぇー俺？俺こんな気持ち悪くない」

「いなくなった人に何年も想いを寄せている人は誰ですかっ！」

「う”っ.....」


ぐうの音も出ない出ないでしょう。

うん、そらるさんと桜花の話にしよう。


「と、とにかく！作るぞ、2人で！」

「あ、そらるさん今誤魔化した」

「うるさい」

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