プロローグ ページ1
さああっと吹き抜ける気持ちの良い風が頬を撫でる。
「桜花、俺達出会ってからもう12年経つんだって」
「もうそんなに経つの!?そりゃあ2人も腰が痛いとか言い始めるわ」
「長いようで案外短いですね、12年って」
「でも12年経っても2人は変わらないね」
ふわり、散りゆく桜のような儚い表情で笑う。
「そらるさん、桜花の次の曲どうします?」
「わー、まふまだ私の詞使ってくれてるの?ありがとね!」
「そうだな……秋の曲とか?」
「秋の曲もあるよ!確かね……後ろの方!」
パラパラとぺージをめくっていると桜の花びらが1枚、ノートに落ちる。
「………桜花が教えてくれたのかもな」
「……ですね」
桜の花びらが落ちたところは丁度目的としていたところ。
空を眺めると瞳に映るのは舞い踊る桜たち。
「そろそろ帰りますか?」
「そうだな。じゃあ桜花、また明日」
「うん!2人ともまた明日!」
桜の枝が揺れた。
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京(プロフ) - 月夜さん» そう言っていただけて光栄です!最後まで読んで下さりありがとうございました! (2018年7月19日 17時) (レス) id: c0d6c077f3 (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 最高でした、とても感動してつい涙してしまいました。とても良かったです (2018年7月19日 15時) (レス) id: 56b5102f12 (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - アオイさん» ありがとうございます! (2018年7月2日 14時) (レス) id: c0d6c077f3 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 最高でした………めっちゃ感動しますね(´Д⊂ヽ (2018年7月2日 7時) (レス) id: 0836a54460 (このIDを非表示/違反報告)
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