ツンデレな彼女を口説きたい

ツンデレその26 ページ27

颯真side


「龍之寺、もっと優しく出来ないのか」

「うるさい。大人しくしてなさい」


俺達のケンカは、筋骨隆々の体育教師によって止められた。

そして、今は保健室。

来里は、相田 優の傷の手当をしている。どうやら相田は、いじめられっ子だったらしい。顔や身体にいくつもの痣が出来ている。

道理で来里が気にかけるわけだ。

何で俺、ここに居るんだろ。急に居心地が悪くなって、早くこの場から立ち去りたい気分だ。


「俺、先に帰るわ」


そう言い残すと、俺は保健室から出ようとする。


「あっ！ ちょっと颯真、あんたも怪我してるでしょ」

「俺は大丈夫だから、相田の傷の手当してやれよ」


今は来里に必要なのは......

相田なんだ

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