ツンデレその16 ページ17
来里side
放課後になり、私は裏庭に来ていた。優もそろそろ来てもおかしくないと思うんだけど......
「自分から呼び出しといて遅刻?」
一人でボヤいていた時だった。
「おら! 立てよ!!」
不意に遠くの方からそんな声が聞こえてきた。
気になって近づいてみると、優の首根っこを掴んでいる体格のいい男子と、それをニヤニヤしながら見ている、男子生徒達の姿が見受けられる。
「優っ!!」
ボロボロになった優を放っておけなくて、私は優の元に駆け寄る。
「チッ」
男子共は、私の姿を見るなり、舌打ちをして去っていった。
「すげぇや。アイツら、龍之寺見ただけで逃げていった」
「感心する元気があるなら大丈夫みたいね」
「この有様で大丈夫に見えるか?」
「とりあえず保健室行くわよ?」
私が歩を進めようとした時だった。
不意に私の全身を暖かいものが包み込んだ。
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カラフルおチビちゃん(プロフ) - 占いツクールさん» 読んでくださりありがとうございます。 (2020年1月5日 18時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
占いツクール(プロフ) - 面白いです (2019年9月19日 12時) (レス) id: d024803241 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛 | 作成日時:2018年9月16日 3時