待望 ページ1
かじかむ指に息を吹きかけ絵馬を書いた冬の日が、もう懐かしく感じる。
無事宣言通り雄英高校に入学した私は、今日も大きなドアを開き教室に入った。
挨拶や昼食を共にする友人もでき、サポート科という名目に似合う専門的な知識の吸収、実践にとても有意義な時間を送っていた。
自分の考えたものたちを具現化できる喜びは想像以上に大きく、座学を乗り越え実際に自分の手で何かを作り上げる授業へと発展した今は更に楽しい。
度々交わす彼とのメッセージにもようやく進展を告げられ、時計の針がホームルーム終了へと近づくにつれ頬が緩んだ。
文章に打ち込むのは手間がかかるからと、彼の教室へ赴く旨の連絡には、分かった。と手短な返事。
スマホを鞄にしまい、友人へ手を振ってクラスを出た。
上履きが軽快に廊下を鳴らして、階段を降りる度にプリーツのきいたスカートがふわふわと揺れる。
放課後を知らせるチャイムとほぼ同時に出発してしばらく。
無事目的地の教室へ辿り着いたが、まだ大きなドアはぴっちりと閉まったまま。どうやらホームルームは継続中らしい。
窓から外を眺めてみたり、意味もなく廊下の先を見ていたりと時間を潰していれば、先生らしき人が出てきた。
少し距離を開けていた為近寄ると、空いたドアからがやがやと聞こえる話し声。
何だかんだ言って、教室に行くのは初めてだ。
今更ながらに少し鼓動が騒いで、開いたままのドアから顔を覗かせる。
「…あの。」
広い教室を見渡すと、想像以上に生徒は多かった。
ほぼ全員が残っているのではないだろうか、遊びの日程や授業の感想など沢山の話が飛び交う。喧騒の中目的の人物を探すも席を知っている訳でもなく戸惑っていれば、明るい髪色の男性と目が合った。
「あれっ、初めて見る子だ！どうしたの？用事？」
ててて、とこちらへ駆けてくる男性は、私に近づきながら、えッめっちゃ可愛い！！と聞き間違いでないなら嬉しい感想と共に笑顔を向けてくれる。
前髪に、黒色のメッシュが入った黄色寄りの金髪を靡かせこちらに走り寄る男性。イナズマの様な形の綺麗な色合いを見上げる。
「勝己くん、いますか？」
「かつ…？…ぇ、ぁ、爆豪！？ちょい待っててな！！」
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Umi(プロフ) - なゆさん» わ〜！！楽しんで頂けてよかったです！こちらこそご覧下さりコメントまで頂戴しありがとうございます…！！ (2021年12月2日 21時) (
レス) id: 266bb1a809 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - 終始ときめきっぱなしでした...！！好きです！ありがとうございました！ (2021年11月30日 4時) (レス) @page33 id: 8a48c9aede (このIDを非表示/違反報告)
Umi(プロフ) - 羽凪_9さん» 長いお話をご覧頂き、また私の妄想にもありがとうございます…！！同士様…！！🥺大変嬉しいです！よろしければぜひ、よろしくお願い致します🥰 (2021年11月27日 20時) (レス) id: 266bb1a809 (このIDを非表示/違反報告)
羽凪_9(プロフ) - 最後まで読ませていただきました！主様、分かります…バクゴーはどちらかと言うとかっこいーって感じだけど見れば見るほど…カワイクネ?思ってくるんですよね…ホントもうスンゴイ、分かります！… 、お気に入り作者様に追加させて頂いてもよろしいでしょうか?! (2021年11月27日 17時) (レス) @page37 id: cebfff4930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2021年11月25日 15時
