こんなモテ期はノーセンキュー.弐倍【鬼滅の刃】

ノーセンキュー.77 ページ39

冨岡さんが歩き出したのを見て私も斜め後ろを歩いた。え？何で斜め後ろかって？柱の横を歩けと？？？修行か！！！精神が鍛えられる一方だわ！！！





『(さぶっ。羽織あるのとないのとじゃ大違いだな。鮭大根食べて温まろ)』


「...ここだ」





冨岡さんが本当に探してくれた定食屋で鮭大根を二つ頼んだ。隠れ家的な場所なのか、私たち以外に何とも渋い人が数名いるくらい。こんな所知ってるなんてスゴいな。流石(？)柱！





『___！美味しい！』


「お。嬢ちゃん嬉しいこと言ってくれるね！隣の恋仲も面が良いし持ってる奴は持ってんだな！」





待っゲホッちょゲホッゴホッ今何て言った？"隣の恋仲"？もしかしなくても冨岡さんのこと言った？おい待て私が終わった。もれなく私が終了する助けて。





「.......」


『(...き、気にしてない？)』





怖くてお皿の鮭大根を見つめていたけど、冨岡さんからの怒号も拳も飛んで来ないということは一命は取り止めたぜイヤッフー！！！もう食事中に余計なこと言うのやめよう！！！

伊之助くん流で言うとホワホワしながら鮭大根を食べ終えた。お会計はもちろん私が済ますつもりだった。そう、"だった"。





『冨岡さんいつお会計済ませてたんですかそれに私が払いますと言ったんですけども』





柱への恐怖心をなくして言った私はスゴいと思う誰か褒めて。





「.......藍染が出すのが遅かっただけだ」


『(...あー...なるほど)』





"みんなに嫌われてるんですよ"

これは冨岡さんなりの気遣い。それを冨岡さんは伝えるのが下手というか、不器用なんだよ。それをみんながそのまま真に受けて、しのぶさんが言っていた事になったと推測出来る！！！今日冴えてる私！寒さのせいだ絶対そうだ。私がこんなに冴えてること五年にあるかないかだぞ。

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