“大”エース と “次期”エース ページ37
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────何が起こるかわからない。
第三セットは白鳥沢がセットを取り、第四セットはデュースにもつれ込むも多様な攻撃にかき回され烏野にセットを取られる。
セットカウント ２−２ 。
ファイナルセットが、始まる。
ファイナルセット半ば、牛島さんのスパイクに指をかすめた、烏野のメガネの人が指を痛めて離脱した。
応援している側からすれば、烏野のブロックの要の彼の離脱は大きい。
当人たちには、複雑で、烏野からすればかなりの痛手だ。
「シャーーーーー！」
「ノータッチエーーース！」
「ナーイスキィー瀬見！」
《ダンダン》
『瀬見！』
ピンチサーバーのノータッチエースが決まり、１５点まで、あと３点。
烏野がタイムアウトを取った時、【校歌】の応援プラカードが上がった。
《杜の みやこ 真下に 押さえあおげば》
《雄々し 仙台城》
《われらの 学び舎》
その間にも、ピンチサーバーのサーブが放たれる。
《───あぁ 栄光の》
《白鳥沢学園》
《あぁ 栄光の》
《白鳥沢学園》
────ファイナルセット。
白鳥沢の選手はほぼ交代なしでフルで出ている。
牛島さんのスパイクも、烏野の小さい１０番に止められる。
もうかなりの本数を打っている。
そして烏野のピンチサーバーの投入、五色くんの痛恨のミスにより点数がひっくり返る。
応援することを、忘れそうになるくらいに真剣に見入ってしまう。
頭を抱えて謝る五色くんに、大エース牛島さんが彼に何か言葉をかけている。
大エースから、次期エースへ。
その瞬間、五色くんの表情が変わった。
次の一本は、名誉挽回、五色くんのストレートが物凄い角度で、ブロックの上を抜く。
「ナァーイスキィ五色！」
《ダンダン》
『五色！』
《ダンダン》
『五色！』
「行くぞ！！！」
五色くんが叫んでサーブを打つ。
強打かと思われたそのサーブは、フェイントのように軟打サーブに切り替わったようだった。
直接白鳥沢コートに返ったボールは牛島さんによりダイレクトで叩かれる。
─────白鳥沢 マッチポイント。
(五色くん、ナイスサーブ)
『あと一点！』
『あと一点！』
『あと一点！』
コールがかかる中で、緊張とプレッシャーを抱えた五色くんのサーブ。
更に仕掛ける烏野は、何度でも全員で助走に入る攻撃をする。
(…デュース)
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あまね(プロフ) - 3年ぶりも大好きです (2月18日 3時) (
レス) @page42 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
hwanieee - 私が好きな自信満々ででもまだ完璧じゃなくて繊細な五色くんがいて感動しました！ (2月12日 10時) (レス) id: 307954f471 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの？私バカなの？((((喧しいわ (2021年8月14日 20時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
和敬 - 出会って1年と経ちますが、今でもこの小説だけは何十と読み直してる位 大好きです。甘酸っぱくて、だけどちょっと、もどかしさもあって 。本当に素敵な作品をありがとうございました！ (2020年11月9日 0時) (レス) id: a0a88ff10f (このIDを非表示/違反報告)
てつこ - 最高の夢をありがとうございます (2020年1月28日 1時) (レス) id: d5585a65a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小鈴
| 作成日時：2019年8月25日 22時
