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#17 ページ17

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「部活もできねーし、テストもやだー!」




木兎が頭の後ろで手を組んでゴロンと床に倒れる。




「Aも俺の膝座ってくれねーし」




そう言ってチラリと私を見る木兎は、意外と根に持つタイプ。






「いいから木兎さんは勉強してください。赤点取ったら部活もできないんですよ」

「それは困る!」






「でも」と言いかけた木兎は起き上がってテーブルに顔を乗せ、私の顔を覗き込む。


…私も大概木兎に甘い。






「わかったって。座ればいいんでしょう座れば」

「おーA!その気になったか!」

「ちゃんと勉強してよ?」

「するする!」





私はわからない程度に息を吐いて、木兎の膝にすとんと腰を下ろした。


後ろから木兎のがっちりとした体に支えられ、筋肉質な腕が後ろから回される。






「今日も小さくて可愛いなーAは!」

「はいじゃあ問一から」

「おう!」




元気な返事が後ろから聞こえてくる。


や、やりづらいな…。





「できた!これ、あってる?」




木兎の吐息が耳にかかってくすぐったい。


そんな私たちの様子を赤葦が頬杖をついて目を細めて無表情で見ている。


余計にやりづらい…。






「違う。ここの計算式は―――」

「お〜!そうやるのか!もっかい!」

「…も〜木兎!もう少し離れて!あと肩に顔乗せないで!」

「けち〜」




私が左手で右肩に乗る木兎の顔を押しやると、唇を尖らせながら頬を軽く擦り寄せた後、肩から離れた。


はぁ、軽くなった。


木兎は赤葦がこの場にいないものとしているのだろうか。


赤葦も私たちになんて触れることもなく黙々とペンを走らせる。



―――カラン、とコップの中の氷が音を立てる。








暫くして集中力が切れてきた木兎は、無言で後ろから私に体重を預けていた。


重い…。





「赤葦は、わからないとこないのかよ?折角だしAに教えてもらえば?」





自分が私から解放されるべく赤葦に振る木兎は、もうペンを握る気もないみたい。






「あー、そうですね。じゃあこの辺りの応用が少し難しくて」





赤葦がペンを指した個所を見るため、身を乗り出すと木兎が後ろにゴロンと倒れた。






「あー、これね。私も苦手だったんだけど、見方変えると意外と簡単だったりするんだよ?」






勉強は昔から嫌いではなかった。


答えが一つの問題は特に、解いて答えを導くのがすごく楽しい。









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設定キーワード:ハイキュー , 木兎光太郎 , 梟谷   
作品ジャンル:アニメ
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小鈴(プロフ) - c.fさん» ツボ押しマッサージは実は得意です…(笑) 実は書きたいことが膨大すぎてこれでもかなり話を削ってます…。たった一ページにお話をまとめるというのは、大変難しいことだと痛感しました(涙) 短編集書いている方々尊敬です…。 (10月4日 23時) (レス) id: 2dc7264a99 (このIDを非表示/違反報告)
c.f(プロフ) - 番外編読みました。私のツボを抑えておられますね…最高です。そして実は短編集とかもいける口では…?と思ってしまうほど纏まった内容でドキドキが止まりませんでした!また更新楽しみにしてます! (10月4日 21時) (レス) id: 05c431cb99 (このIDを非表示/違反報告)
小鈴(プロフ) - 江さん» ありがとうございます!合間で追加していく予定なので^^これからも小鈴ともども本作品を宜しくお願いします! (10月3日 20時) (レス) id: 2dc7264a99 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 通知がきて飛んで来ました!やっぱり木兎さんの書き方上手ですね。強引な感じも好きです。そして作者さんも好きです。これからも楽しみにしてるので更新頑張ってください!!! (10月3日 18時) (レス) id: 1247715456 (このIDを非表示/違反報告)
小鈴(プロフ) - らるさん» 大変嬉しいコメントありがとうございます!木兎さんの作品って思ったより少ないですもんね…。是非他の作品もお読みください。続編は機会があればまたよろしくお願いします! (9月25日 18時) (レス) id: 2dc7264a99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小鈴 | 作成日時:2019年7月30日 20時

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