【名探偵コナン】愛され松田の恋愛事情【男主】 (ページ5)

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らぶ5 ページ5

｢よぉ舘川くん、ちょぉっといいかな｣
『ｱｯハイ』

おかしい。疑問形の筈なのに肯定以外認めねぇぞみたいな威圧出してきたぞコイツ。

授業が終わった途端俺みたいなのに話しかけてきたのは萩原研二。

後ろには降谷に諸伏に伊達。

リンチの気配を察知。ご臨終です。

ちなみに今日松田は休みだ。何故なのかは知らないけど。頭乾かさずに寝たんかな。

現実逃避をして気を紛らわす。

はー、何言われるんだろ。正直早く帰って寝たい。

寮生活は人に囲まれるから神経質な人には辛いだろうけど、生憎そんなに繊細な心を持って生まれなかったもので俺としてはそこまで苦じゃない。

だから知らん人がいようがうるさかろうが眠けりゃ寝れる。ある意味天才だな俺。

＊＊＊

｢まず、俺らに何か言うことは？｣
『は？ねぇけ』
｢あ？｣
『すみませんでした』

降谷の凄みに一瞬で降参した。こいつ警察官向いてねぇよ。ヤのつく職業がお似合いだわ。

瞬間的に謝ったはいいが、何故俺はコイツらに頭下げてんだ？ちょっと僕分かりませんね。

｢正直に言おう｣

理不尽な扱いに文句をつのらせていると、先ずはといった感じで降谷が言葉を発した。

｢俺はお前が人間じゃないと思ってる｣
『いやなんて？？』

降谷の言葉に耳を疑うが、どうやら聞き間違いでは無いらしい。

人間じゃないのはお前の方だと思うんだけどなぁ……。

俺知ってる。降谷くんって訓練とはいえ90キロある教官吹っ飛ばしたんでしょ～やだゴリラ～。

茶化さないとやってられない。
もちろん口にした瞬間俺終了のお知らせなので心の中で。

｢松田の涙と悲しげな顔を見ただろう。それなのに慰める所か鼻歌歌い始めた時俺はお前の正気を疑った｣

『ちょっと語弊あるっていうかやっぱこの打撲お前か降谷』
｢黙秘する｣

いやそれ肯定と一緒だから。
などと言えるはずもなく。

｢あそこは抱きしめてでも引き止めるべきだった｣

｢そして頭を撫でて泣き止ませる｣

｢からのキスでハッピーエンドだ｣

『いや全部おかしくね？？』

萩原、伊達、諸伏と続く言葉に俺は松田親衛隊の怖さを見たのだった。