story.9 ページ15
何も考えず外に出てきてしまった。
もちろん持っているものはない。
ポケモンは部屋においているし。
お金は一銭もない。
「どう、しようかな……」
考え事をしながら歩いていると誰かにぶつかってしまう。
「す、すみません……」
？「ん？Aさんじゃないですか！」
「え、あ。ビート君………」
ビート「こんなとこでどうしたんですか？顔色悪いですよ？」
驚いた顔をしたビート君が私の手を引き起こしてそう言う。
「えっ、と……」
キバナさんのことが頭よぎる。
もし、誰かに言ってしまったら。
その人が。
「な、なんでもないですよ！大丈夫です！」
ビート「なんでもない訳ないでしょう」
怪訝な顔をし、眉を潜めるビート君。
「ほ、本当になんでもないですから」
ビート「……あそこのカフェに行きましょう。奢ります」
「え、ま、待ってよ！私行けないです…！」
グイグイと手を引っ張られる。
ビート「じゃあ、話して下さい」
「そ、れは……」
ビート「……ばぁさんの所行きましょう。そこなら誰にも聞かれない」
「だから、駄目なんだって！！！」
私はビート君の手を振り払う。
ビート「Aさん……？」
「私は、貴方のこと傷付けたくないんです。だから……心配、しないで下さい」
ビート「っ僕は、貴女のことが心配で…」
キバナ「いたいた！A〜！」
「っっ！！！」
キバナさんが、後ろで。
『いつも』と変わらない笑顔で抱きついてくる。
キバナ「探してたんだぞ〜！」
わしゃわしゃと頭を撫でるキバナさんが。
怖くて怖くて。
キバナ「お前は確か、ビートか。ポプラんとこの」
ビート「は、はい」
キバナ「ふーん……ま、いいや。またな。行くぞA」
「う、うん……じゃあね。ビート君」
キバナさんの顔は怖くて見られなかった。
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セツナ(プロフ) - ただただ尊い。この作品好きすぎる。 (2021年5月22日 23時) (
レス) id: 2ea77c9340 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - ヤンデレ、尊すぎ… (2020年3月20日 16時) (レス) id: 49cd02b72e (このIDを非表示/違反報告)
ポリゴンショック - お話楽しく拝見させてもらってます！小説を書くのは大変かと思いますが、頑張ってください！応援してます！ (2020年3月11日 8時) (レス) id: f261f8d6a8 (このIDを非表示/違反報告)
Ayano(プロフ) - ヤンデレキバナ美味し過ぎてやばい (2020年3月9日 23時) (レス) id: 82e47cd11f (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 連続でしてしまいすみません。あかがみさんは1度作者本人に催促しないでといわれてますよね？続きが気になるのはいいですけどだからと言って催促するのは違います。1度言われたのに何故また言うのですか？ (2020年3月9日 1時) (レス) id: 2800e4ee03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒豆の杏@眠い | 作成日時：2020年1月23日 18時
