【wrwrd！】短編集なんですが！ (ページ5)

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syp ページ5

ずっと好きな人がいた

高校に入学したときに教室がわからなく探していたら案内してくれた人

サッカー部に入り、中学の時の先輩がいて煩いなぁと思っていたらマネージャーと紹介された人

運命を感じた瞬間だった

中学の時の先輩、コネシマさんと並ぶと凄く絵になって
しかも先輩に見せる顔が恋してますって顔で

ああ、短い恋だったな……

何て、思うわけもなく

なら、自分を好きになってもらえばいいと考え色々とアピールをしてきた

なのに、ますますコネシマさんと仲良くなって

もうちょっと、アピールするのを強化しないといけないな……と、思った

俺の気持ちを伝えれば伝えるほど

彼女がコネシマさんといる時間が増えている気がする

最近は何かに怯えているような

良く眠れていないみたいだし

夜も遅い時間までコネシマさんと電話をしている

ああ、わざと他の人と一緒にいて

妬かせるつもりなんですね

俺の事を相談してるし

なら
そろそろ次の段階に行っても大丈夫ですよね

『また手紙が入ってたん』

「……差出人はまた無いんか？」

『うん……』

「ポストに入っとるってことは家知っとるやつやろ？」

『そうなんだけど……』

「……明日も朝迎えに行くわ」

『…………ごめんね……いつも』

「気にすんなって」

『ありがと』

何で俺やないやつとまた一緒に行くんですか

恥ずかしいんですか
ホンマ、照れ屋なんですね

けど、いくらコネシマさんやったとしてもそれはダメでしょ

お仕置きが必要ですね？

「おはようございます、先輩」

『……おは……よう………私、ショッピ君に家教えたっけ？』

「前に聞きましたよ？忘れたんですか？」

『…そう…だっけ……？あれ？シッマは？』

「コネシマさんなら来ないですよ
来れないって言ったほうがいいですかね」

『な……何で？』

「先輩が悪いんですよ」

『えっ？』

「俺以外のやつと一緒に行くなんて言うから」

『えっ？』

「先輩には俺が居るやないですか
やのに、何で俺やないやつと話したりするんすか？」

『な……何を言ってるの？』

「照れ屋なんですね
恥ずかしがりやなんですね
大丈夫ですよ。俺は全部わかってます」

『何を言ってるの？』

「俺の愛を受け取ってください」

邪魔者は消したんですから

そんなに泣くほど嬉しかったんですか

これから毎日可愛がります
いつもみたく可愛く鳴いてくださいね

．

「…ショッピ君やったんやな」

「さよならです。先輩」