六十六通目 ページ17
「次はちゃんとした恋をしようって思ってるんです！！」
壱「…理想は？」
「んー…浮気しなくて、既婚者じゃなくて、DVしなくて、ちゃんと働く人で…」
壱「それは大前提やから」
…桃花ちゃんにも同じこと言われたなぁ。
タイプって…こういうことじゃないのかな…。
あえて言うなら、優しい人？とか？
それこそなんていうか、大前提だよね。
「…お兄ちゃんが登坂広臣であることを受け入れてくれて…それを黙ってくれて…」
壱「…………」
「…登坂広臣よりいい男！です！笑」
壱「わ、最後で一気にハードル上がったな」
「ふふふっ笑 お兄ちゃんが言ったこと何ですけどね笑 そんな人、会ったことないのに」
壱「…なんか、やる気出てきたわ」
「えっ？？なんでですか？」
急にどうしたんだろう。
あ、お兄ちゃんの名前だしたからかな。
壱「…秘密」
「ふふっ笑」
壱馬さんってやっぱりちょっとかわいいな。
声が低くて色っぽいから、なんかギャップを感じる。
それが尚更、心臓をうるさくする。
壱「そろそろ寝る？」
「あ、そうだね、もうお風呂入って寝ちゃおうかな」
壱「風邪ひいたらあかんで」
「はい、気を付けます」
……あれ、壱馬さんっていくつ？
年下だったら今のめちゃくちゃ恥ずかしくない？
私、頼りない大人に見られてるかな…。
壱「…またかけるから」
「は、はい」
壱「油断せんといてな笑」
クックッと楽しそうに喉で笑う壱馬さんの声に、心臓の高鳴りは止まらなくなる。
彼が楽しそうだと、私も楽しい。
なんだろう、この気持ち。
また、次も電話できる。
それだけですごく嬉しかった。
壱「じゃあ、おやすみ」
「…おやすみなさい」
彼の甘い声でのおやすみは、破壊力抜群で…
また彼のせいで眠れなくなりそうだった。
電話が切れて…少し寂しいけれど。
今日彼と話したことを思い出してはくすぐったく感じて…
自然と笑みがこぼれていた。
壱馬さんの言う通り、風邪ひかないようにさっさとお風呂に入って寝よう。
壱馬さんと電話しただけで、今日の疲れが吹っ飛んだ気がする。
なんて言ったら、壱馬さんはまた笑うかな。
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彼岸花(プロフ) - 夜宵-yayoi-さん» コメントありがとうございます！続編もよろしくお願いします！ (2023年2月19日 23時) (
レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
夜宵-yayoi-(プロフ) - 続編楽しみにしてます！ (2023年2月19日 21時) (レス) @page50 id: 213e291fb2 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 紫雨さん» コメントありがとうございます！続編も見ていただけると嬉しいです！！ (2023年2月19日 21時) (レス) id: ea547107ff (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 続編楽しみにしてます！ (2023年2月19日 19時) (レス) @page50 id: 1db2654d16 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 紫雨さん» コメントありがとうございます！幸せになるまでもう少しかかりますので気長にお待ちいただけると幸いです！ (2023年2月17日 21時) (レス) @page46 id: f47c3cd118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花
| 作成日時：2023年1月24日 18時
