君に会えるから (ページ39)

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守るページ39

貴「宮田くん、バイト先の先輩でまさか裕太と友達だったなんて知らなかった」

裕「俺も知らなかった笑この間宮田から聞いてびっくりしたよ。でもなんか宮田がAの相談乗ってたなんて気に食わねー」

貴「えっ」

裕「嘘だよ嘘。ところで奈々に声かけられたんだって？何にもされてない？」

貴「あ、うん大丈夫だったよ。ただ…」

奈々から言われたこの話は私とAの問題だって言うのが頭をよぎった。言っちゃダメ…かな
私は裕太になんでもないよと精一杯平常心を保って言った。だけど裕太は

裕「なんもないわけないでしょ？さすがに分かる。言い難いならなんとなくでもいいから」

貴「…私、奈々に酷いことしたの。春樹の事押し付けて挙句の果てに裕太の事奪った…」

でも本当のことだから奈々のことを悪く思わないで欲しいって私かできる精一杯のフォローをした。

裕太に拒絶されると思った。最低なことをしたんだ。そうなっても仕方がない。

裕「俺はAに奪われたつもりは無いよ？それにAが春樹を奈々に押し付けたなんて思わない。だって奈々と春樹が付き合うの1番心配してたじゃん」

裕太は濁りのない瞳で私を見て言った。俺がAを好きなんだよ、奈々に返してって言われたとしても
Aがやっと俺と一緒になったんだから今更無理だよ。って

裕「だけどAが罪悪感を持つ気持ちもわかるんだよ。俺も持ってるから。でもちゃんと2人で解決しよう」

貴「うん…！」

私はいつも裕太に助けて貰ってばっかりで時々こんな私でいいのかななんて思う。

だけど裕太は計り知れないくらいの愛を私にくれる。きっとここまで好きになれる人は後にも先にも裕太しかいないんだ。きっとじゃなくて絶対

どんな事があっても守るよって裕太はいつも口癖のように言っててそんな裕太がキラキラしてて、

いつか私の前からふっと消えてしまいそうで
時々涙が出た