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・＿LAW＿
「用が出来た。俺が戻るまで船で待機だ」
調達した物資を船に積み込み
それだけ告げて船を降りた。
どうしてもアイツなのか知りたかった。
もし生きていたら、、
俺みたいにあの最悪な状況から
運よく逃げ延びていたのなら…。
どうしたい、とかそういう明白な目的は無かったが
ただ知りたい。
その気持ちだけが俺を突き動かした。
暫く街を観察していると
見覚えのある二人が向こうから歩いて来るのが見えた。
近くにあったベンチに腰掛け様子を伺っていると
二人が俺の前を話しながら通り過ぎていく。
「お、本屋があるぞ！行ってみるか？」
『うん。行きたい。』
俺の知ってるアイツもよく読書をしていた…。
だが、それだけじゃ確信は出来ねェ。
その後を目で追うと
近くの本屋に入って行くのが見えた。
追い駆けて、俺も店に入った所で
あの男が邪魔してきそうなのは安易に予想できる。
あの男のアイツを見る目は
きっとそう言う事なんだろう。
どうしようかと考えていると
本屋から男だけが出て来たのが見えた。
チャンスだと思った。
少し時間を置いて本屋の扉を開けると
カランコロン、とベルが鳴る。
後ろ手に扉が閉まる音がして
すぐ傍のレジからは爺さんの声。
グルリと視線を店内に向けると
小させェ店の割に
大量に本を置いてる事に少し驚いた。
店内へ向けていた視線を向けると
向こうも此方を見ていたのか目が合った。
…が、慌てて逸らされた。
だが、確信した。
あの自由を象徴するような、
海を思わせるような綺麗な青い双眼は＿＿、
紛れもなくアイツの目だ、と。
隣に移動してジッと見下ろしてると
また目が合った。
かと思えば、何故か謝られた。
聞けば『見過ぎたから』と。
しどろもどろな話し方に
俺はコイツを怖がらせているんだと気が付いた。
安心させようと言葉を紡げばまた謝られたが
ガキの女には興味がないと鎌を掛けると
Aはギョッと目を見開いて俺を見上げた。
その表情は10年近く経って少し大人びてはいたが
何処か当時の面影も漂わせていた。
男に寄せた話し方、声。
元よりそんな変装じゃ普通は騙されねェだろ…。
言えば、俺を見たままグッと顔を顰めた。
いや、前言撤回。
この顔、あの頃から全く変わってねェじゃねェか。
可笑しくて、懐かしくて、笑いが込み上げて来た。
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ベビーカステラ(プロフ) - あんちょろさん» あんちょろ様！コメントありがとうございます！たった今、パスワード解除しました！これからも読んでもらえると嬉しいです！ (2023年4月3日 0時) (
レス) id: 6cc3977ac9 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています♪次のお話はパスワードついてましたがまだ編集中の未公開ということですか？ (2023年4月2日 0時) (レス) @page50 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ベビーカステラ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして、コメントありがとうございます！勿論、オチはローさんにする予定です！これからも読んでもらえると嬉しいですっ！ (2023年3月24日 9時) (レス) id: 58c35d3d2b (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？できればトラファルガーローオチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援してます。 (2023年3月23日 21時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベビーカステラ | 作成日時：2023年3月16日 13時
