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私が目を覚ましたのは、潜水を始めて
一時間ほど経った頃らしかった。
『…そっか、私、一時間も眠ってたんだ』
「お前、記憶はあるか」
尋ねられて、一度頷く。
ペンギンとシャチが
隙を作ってくれてる間にベポと逃げて…
私は途中で追手に捕まった。
ペンギンとシャチの姿がない事に
動揺して、最悪な状況が頭に過った。
『そのすぐ後、体に変な感覚を感じて…』
「…変な感覚？」
『音がした。"カチッ"って』
「？」
『その後はもう、身体が勝手に動いてた。追手の男を投げ飛ばして首をこう、グッと絞めてて…』
「…らしいな。」
『教えてもらった覚えもないのに。…まるで、誰かに体を乗っ取られてるみたいだった』
体に感じた変な感覚や
身に覚えのない体術を扱っていた事を思い出して
ふと自分の掌を見遣る。
あの時の私は、明らかにおかしかった。
走り疲れて体力も限界だったはずなのに。
体は軽く、動きもスムーズで
どう動いたらいいのかを瞬時に理解してた。
まるで戦闘慣れしている人みたいに。
私の体に、何が起きてる…？
少し考えて、ローくんを見遣った。
『ローくん、』
「…なんだ」
『もしかして私、』
「……」
『ロボットか何かなのかな…』
「…………は」
私の割と真面目に思いついた考察に対し
顔を思いっきり歪めたまま
此方を見ているローくん。
『だっておかしくない？！人間って普通「カチッ」って音する？』
「…それは、俺も聞いた事がねェが」
『身に覚えのない体術を急に扱えたりする？』
「……さァな、」
『…いや、きっとそうなんだよ！危機的状況にあった時、作動するスイッチか何かを、知らない内に埋め込まれたんだ…！！』
一体いつの間に！？誰が！？何の為に！？
頭を抱え、わなわなと話す私を
ローくんが「落ち着け」と一蹴する。
「お前の頭はどんな妄想繰り広げてんだ。そんな話、俺は聞いた事がねェ。本の読みすぎだ。」
『い、いや！私、結構真面目に…』
「俺には、ただ単にお前の防衛本能が働いたとしか思えねェ」
『防衛本能…』
「それに、安心しろ。お前はちゃんと人間だ。」
私が眠っている間に
ベポに軽く状況を聞いたローくんが
私の体に異常がないか
能力で診てくれてたらしい。
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ベビーカステラ(プロフ) - あんちょろさん» あんちょろ様！コメントありがとうございます！たった今、パスワード解除しました！これからも読んでもらえると嬉しいです！ (2023年4月3日 0時) (
レス) id: 6cc3977ac9 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています♪次のお話はパスワードついてましたがまだ編集中の未公開ということですか？ (2023年4月2日 0時) (レス) @page50 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ベビーカステラ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして、コメントありがとうございます！勿論、オチはローさんにする予定です！これからも読んでもらえると嬉しいですっ！ (2023年3月24日 9時) (レス) id: 58c35d3d2b (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？できればトラファルガーローオチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援してます。 (2023年3月23日 21時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベビーカステラ | 作成日時：2023年3月16日 13時
