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お風呂も済ませ、後は寝るだけの状態。

ベッドに潜り込むも
なかなか眠れなかった。



ローくんどうしたんだろ。




__「………ッ、足、出しすぎだ」




小さい声だったけど
確かにそう言ってた。



見苦しいから出すなって事なのか
それとも……






いや、ないか。





さっきからこうやって
考え事してるせいで眠れないのである。







『…あァッ!もう!!』






上半身だけ起こして
グチャグチャっと雑に頭を搔く。



このままだと明日の朝
絶対起きれない。



こうなったら……。





そっとベッドから床に足を着けて
上着を羽織り部屋から出た。





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ドアの前で足を止め、小さく深呼吸する。

ノックしようと腕を出した時



『……ッ!!』

「……ッ!?」



タイミングよく扉が開き
ローくんが姿を現した。


彼は目を見開き私を見下ろしていた。






「……何してんだこんな時間に」

『…ローくんこそ。何処か出かける所だった?』




それなら出直すけど、と言うと
小さく息を吐いたローくんは

開いたドアを腕で抑えて
「入れ」と私を中に入れてくれた。








『…お邪魔します』




部屋に入って早々に感じる
若干の気まずい雰囲気…。


やっぱり、なにか怒ってる?
それとも私の考えすぎ?



先にドサッとソファに腰掛けたローくんが
「座れ」と向かいのソファを指さした。





「何か用か」

『…うん、まァそんな感じ』

「なんだ」

『私に何か、怒ってる?』

「あ?」





……怖い。
思わず体が縮こまった。

でも、めげずに思ってる事を話した。




『さっき廊下で会った時もだけど、食堂に居る時から。なんか、いつものローくんと違う気がして。』




私の勘違いなら、それでいいんだけど。

そう付け足して
膝の上で組む指に視線を落とした。



私はこのまま
ローくんと険悪な関係になって
船から下ろされてしまうんだろうか。と
最悪な事が頭を過ぎる。


いや、もしローくんが私に
腹を立ててるなら
自分から下りた方がいいのか。


ローくんは悪くないんだし。







…彼は未だ口を開かない。




向かいからはトントン、と指で
ソファの背もたれを叩く音だけが
聞こえていた。





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ベビーカステラ(プロフ) - あんちょろさん» あんちょろ様!コメントありがとうございます!たった今、パスワード解除しました!これからも読んでもらえると嬉しいです! (2023年4月3日 0時) (レス) id: 6cc3977ac9 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています♪次のお話はパスワードついてましたがまだ編集中の未公開ということですか? (2023年4月2日 0時) (レス) @page50 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ベビーカステラ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして、コメントありがとうございます!勿論、オチはローさんにする予定です!これからも読んでもらえると嬉しいですっ! (2023年3月24日 9時) (レス) id: 58c35d3d2b (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか?できればトラファルガーローオチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援してます。 (2023年3月23日 21時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ベビーカステラ | 作成日時:2023年3月16日 13時

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