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「まず、基本的な事から教える」
『はい！お願いします！』
「……普通にしろ。やりにくい」
『あ、うん。分かった』
改めて返事をすると
ローくんが距離を詰めて来る。
「まァ、大概狙われるのは背後だな」
『うん？………ンゲッ！？』
「例えば…こうやって後ろから不意に首を絞められたとする」
『ッ！！ぐ、ぐるじィ……ッ』
特に身構えず立っていた私の背後に回ると
ローくんはイキなり私の首を締め上げた。
ローくんなりに手加減してるんだろうけど
そんなの関係ない。
両足が地面から離れてしまい
パニックで上手く息が出来なくなってしまう。
「まず、どんな時でも慌てない事だ。」
『……ッ』
「そのまま首を絞めてる俺の腕に思いっきり体重を掛けてみろ」
朦朧としてきた意識の中で
辛うじて耳元で聞こえたローくんの声。
言われた通り今できる限りの力で
ローくんの腕に体重を掛けた。
すると、少しだけ首と腕の間に空間ができ
足も地面に着ける事に成功した。
「それでもし拘束が解けたなら逃げろ。それでも解けなかった時は踵で思いっきり相手の足を踏め」
『…な、なるほど…』
「若しくはアバラを肘討ちだな」
『こう？』
「もっと強くていい」
『こう！？』
「あァ」
一旦ローくんからの拘束が解かれ
体が楽になる。
結構全力で肘討ちしたのにも関わらず
ローくんは全くビクともしなかった。
何なら私の肘が痛いくらい。
「もう一度やってみろ」
『うん！』
それからもローくんの特訓は続いた。
他にも色んな護身術を教えてもらい
何度も繰り返し特訓した。
ローくんの教え方が分かりやすいお陰で
どう動けばいいのか頭と身体がスムーズに動かせる。
繰り返す毎に
動きがスムーズになっていくのが
自分でも分かった。
・
その頃、ポーラータング号の甲板にて
ベポとシャチ、ペンギンが
陸地での二人の様子をコッソリと眺めていた。
「まだやるのかな〜キャプテンとA。もう結構遅い時間だぞ？」
「ってかAの護身術の訓練って…必要あるか？」
「俺らが居るのにな。ってか、キャプテンが居るのに。」
「そういう事も気にしちゃうんだろうな。アイツいい奴だから」
「…あ、今の痛そ〜」
「普通ならノックアウトだな」
「…ってか、さっきより動き良くなってねェか？」
「分かる。俺も思った」
「まさかの戦闘才能もアリなのかよ！」
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ベビーカステラ(プロフ) - あんちょろさん» あんちょろ様！コメントありがとうございます！たった今、パスワード解除しました！これからも読んでもらえると嬉しいです！ (2023年4月3日 0時) (
レス) id: 6cc3977ac9 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています♪次のお話はパスワードついてましたがまだ編集中の未公開ということですか？ (2023年4月2日 0時) (レス) @page50 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ベビーカステラ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして、コメントありがとうございます！勿論、オチはローさんにする予定です！これからも読んでもらえると嬉しいですっ！ (2023年3月24日 9時) (レス) id: 58c35d3d2b (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？できればトラファルガーローオチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援してます。 (2023年3月23日 21時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベビーカステラ | 作成日時：2023年3月16日 13時
