鍵を。122 ページ6
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「だから、オレは今も媛羅木を名乗っています」
両親との最後の繋がりなんで、とAはへらりと笑った。それを見て、彼の隣に座る瑠璃川は辛そうに顔を逸らす。
本当の家族と今の家族。
意味の重さは違えども、絆の強さは変えられる。
「……MANKAIカンパニーも、Aの家族」
いつもなら周りを気にせず寝ている御影が、じっと媛羅木を見つめながらそう言った。
「あぁ、そうだ。血の繋がりなんて関係ない」
お前がどう思っているのか、それが1番重要な事だ。
Aの辿ってきた道は決して優しいものじゃない。俺や紬と出会わなければ、周りの反応を気にしながら、ずっと退屈な日々を過ごしていたかもしれない。
それに、ここには色んな境遇のやつがいる。
「ねぇ、A。後でボクの部屋においで」
Aと2人で話してみたいんだ、と東さんはいつもの顔で笑う。
東さんの人生も、Aと同じようなものだった。
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とまと。 - 更新待ってます! (2021年3月2日 19時) (レス) id: 5e107264c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩崎葉 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ksmkrn12211/
作成日時:2019年12月8日 10時