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稜「漫才」
由「二人のイメージ的にない」
海「ギャップ狙いってのもありじゃない？」
拓「……絶対やんねえからな」
学祭が一週間後と迫ったある日。カップル決定祭で三分ほどのアピールタイムで何かしなきゃいけないようで、昼休みにいつもの五人と屋上で考えていた。
由「私他のクラスの出場者ちらっと見たけどさあ、あんなの目くそ鼻くそだよ」
稜「女の子が目くそ鼻くそ言わないの」
海「んー普通にしてるだけで絵になるもんね二人。無駄に演出したり飾ったりはしない方がいいかも」
「毎年すごい人いるもんね…」
毎年漫才だとか、ドレスとタキシード姿で出て来る人とか。あとステージ上でキスしてる人もいたな…
……キス…
拓「……何？」
「…なんでもない」
いやいや絶対無理だ。そもそも付き合ってる訳じゃないんだから。それに拓弥くんだって、彼女でもない人にキスするような人じゃないだろうし。
由「Aは？これいいなーみたいの、ないの？」
「……私は…」
ぼんやりと思い出す昔の記憶。小さい頃、手先が器用だったお父さんが作ってくれた花の冠。毎年クリスマスにはポインセチアという赤い花で作った冠を被せてくれて、私はそれがすごく嬉しかった。両親が離婚した今は、もうやって来ない光景。もしお父さんのような人に出会えて、その人とクリスマスを過ごす時には同じように冠を被せてもらいたいな、なんて思ったけど。
海「お父さんオシャレだね」
稜「それって冬の花なんだね」
「うん、だからクリスマスだけ特別にって」
由「かっこいい〜」
拓「………」
海「Aちゃん花似合いそうだし…あ、ステージ上で花束渡すとか」
稜「プロポーズみたいな？」
由「あ〜イイわ。ビジョンが見える」
海「ああいう盛り上がってる場だと花束持ってるだけでも結構いいと思う。思い切ってバラ行く？拓弥バラいける？」
拓「俺にいけない花があるわけねえだろ」
やっぱり三人はすごいなあ。なんて他人事のように眺める。私と拓弥くんが出る演出をこんなに考えてくれて(しかもノリノリで)、海くんなんてプロデューサーに見えてきた。
由「あと細かい所は二人で決めなよ、二人なら絶対いける」
細かい演出は二人で決める事になって、午後の授業に戻る事になった。三人の後押しもあったのと、何より由香がすごく楽しそうで。私もなんだか楽しみになってきたかも。
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な な .(プロフ) - まいめろさん» コメントありがとうございます！それぞれのお話後日公開しようと思います！ (2017年5月20日 22時) (
レス) id: 41e39c4ebf (このIDを非表示/違反報告)
まいめろ(プロフ) - この話大好きで更新楽しみにしてて、今回終わってしまったけど本当に面白い作品でした！！出来れば稜雅くんと由香ちゃん、海くんと女の子のお話も読んでみたいです！！ (2017年5月19日 6時) (レス) id: 5d49ea269e (このIDを非表示/違反報告)
な な .(プロフ) - 田中れなさん» 大好きと言っていただけて嬉しいです（ ; ; ）頑張ります！ (2017年5月5日 22時) (レス) id: 41e39c4ebf (このIDを非表示/違反報告)
な な .(プロフ) - エムさん» ありがとうございます（ ; ; ）暖かいお言葉ありがとうございます！頑張ります^_^ (2017年5月5日 22時) (レス) id: 41e39c4ebf (このIDを非表示/違反報告)
田中れな - な な .さん» このお話大好きです！更新頑張ってください！応援してます^^ (2017年5月5日 14時) (レス) id: 2b82d704e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：な な . | 作成日時：2017年4月17日 22時
