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「久しぶりやな、ここ」
神ちゃんは、花束を抱えたまま
いつものベンチの、いつも通りの場所に座った。
3人の秘密基地、と彼女は言っていた
高台にある人気のない公園。
実際には、俺たちの来る時間がたまたま人と被らなかっただけで、テスト期間中にはよく子供の声が聞こえていた。
「...」
懐かしい香りがする、吹く風が頬を冷やす
目を閉じるとすぐに思い出せる彼女との思い出は、
すべて暖かいものばかりだ
いない彼女との思い出に、意味なんてあるんだろうか。
彼女に愛されていたかも分からない俺に、彼女を思い出す意味なんて、
あるんだろうか。
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作者名:鵲 | 作成日時:2019年12月4日 11時