断頭台で待ち合わせ (ページ8)

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セカンドプロローグ　１－⑧ ページ8

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「ああ、こいつがクラッブで、こっちがゴイルさ。そして、僕がマルフォイだ。ドラコ・マルフォイ」

　予期せぬ訪問者達はみな意地が悪そうだった。ハリー・ポッターは菓子を持つ手をそろそろと引っ込め、この場に漂うぴりぴりとした空気に立ち向かおうと口を引き結ぶ。
　洋装店にいた青白い肌の男の子は、ロナウド・ウィーズリーの漏らした笑いを誤魔化す咳払いを目敏く見咎め、何かを言おうと口を開けたかと思うとややあって閉じた。ハリーはそれを不思議に思ったが、男の子はもう一度仕切り直すように背後へ視線を移した。

「それから、こいつはシャルだ。シャルル・アンリ＝サンソン」

　入り口から動かなかったドラコ・マルフォイがハリーの近くに寄り、奥にいたもう一人を招き入れる。ロンが小声で「お前の部屋じゃないんですがね」とぶつぶつ言った。ハリーも同意だったが、ボディガードのような二人の間を通って現れた目を見張るほど真っ赤な髪を靡かせたローブの男の子が、肩をすくめてマルフォイを見遣り口をぱくぱくさせて何やら話しかけてくるので、それどころではなくなった。ハリーが目をぱちぱちさせていたら、彼は人の良い表情を浮かべて一礼し、くすりと笑った。からかわれた？ハリーは羞恥と怒気で顔が熱くなるのを感じる。

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