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『っ、なんでもない』
ごめんね、急に抱き締めて。って言うと
ううん、安心したから。ありがとう。って
『樹くんは、さ。舞花と付き合いたいとか思うの？』
「んー、そう、なのかな？でも好きすぎてそんなこと考えたこともなかったかも」
『そ、っか』
「でも、泣かせたくないんだよ。あいつのこと」
そう言う樹くんは遠い昔を見ているような、そんな表情だった
きっとなんかあったんだろう、樹くんと舞花の間に
でも、そんなことを私が聞く権利なんてないんだ
・
・
『樹くん、なんかあったら私に言ってね』
『私はずっと、味方だから』
「ありがと、ほんとAちゃんは優しいね」
「優しすぎて、
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・
俺ダメになっちゃうわ」
弱々しく笑った樹くんを、どうにかして笑顔にさせたいって、そう思ってしまうほど私は樹くんのことが好きなんだ。
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作者名：かす | 作成日時：2021年9月15日 1時
