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照史と寝室に来てみたけどAちゃんの姿が見当たらへん。

明らかに動揺してる照史

「照史。濱ちゃん探してきてくれる?俺がちゃんとAちゃん探すから。」

もし最悪なことが起きてたら照史にその姿を見せたくないと瞬間的に思った。

照「でも。」

「でもやない。早く。」

俺は半ば追い出すように照史を濱ちゃんのもとへと送り出した。

そこから家中探して回る。

ほんまに恐怖でしか無かったけど俺がしっかりせんと。

お風呂場を覗くとそこは想像を絶する光景が。

服のまま湯船に浸かってるAちゃん。

でも湯船は真っ赤やった。

まさしく血の海

俺は逃げ出したくなる気持ちを抑えて濱ちゃんに電話をかけることにした。

「濱ちゃん?」

濱「もしもし?どう?」

「落ち着いて聞いてな。照史から少し離れて」

濱「離れたよ。で?」

「Aちゃん、亡くなってるかもしれん。今から俺が対処するから、照史と天寧ちゃん連れて濱ちゃんの家に帰ってて欲しい。それとメンバーも濱ちゃんの家に集めてて欲しい。詳しくはあとからまた連絡する。ここは俺に任せて。」

濱「それほんまに言うてるんか?何かの間違いやないん?」

「間違いやない。急いで対処せなあかんから。また後で。濱ちゃんやったら分かってくれるよな?」

濱「わかった。淳太くんに任せる。俺はみんなで待ってるから。」

濱ちゃんと電話を終えてから警察と救急に電話をかけた。

正直警察の人ら来てからの記憶が曖昧。

救急隊の人が言うにはかろうじてまだ生きてるとの事。

亡くなってると思ったからちょっと安心したけど、不安な気持ちは拭いきれんかった。

救急車で運ばれるのに同乗して病院に向かうことしか出来んかった。


警察の人に家族のことととかその時の状況とか聞かれたけどうまく答えられへんかった。

処置室に運ばれてから直ぐに先生が出てきたけど、その口から出てきた言葉は衝撃的な物やった。

「全力を尽くしましたがお亡くなりなりました。家族の方を呼んでください」

なんでAちゃんが。

溢れる涙を堪えて俺は濱ちゃんに連絡を入れた。

「濱ちゃん。病院来て。近くの総合病院。メンバーもみんなで。」

濱「わかった。今は深く聞かんとくな。」

「ありがとう。まってる。」

俺は待合室のベンチでうなだれるしか無かった。

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作者名:ks2m | 作成日時:2020年10月13日 13時

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