58 ※ ページ4
.
そんな私をお構いなしに、目の前の彼はゆっくりと、私の胸を覆う下着の肩紐をずらしていく。
恐る恐る視線を上げたけど、部屋が薄暗いせいでまふくんが今どんな表情をしてるかなんて、よく分からなかった。
片方のブラの肩紐がだらんと外れて、そのままもう一方も同じように。
「______っ、外すよ...?」
その言葉が何処か余裕のない声のように聞こえて、胸がときめいた感覚がした。
『..............うん』
まふくんの腕が伸びてくれば、
そのまま背中に回されて、ぱちん、とホックが外れる音。
小さな窮屈感から解放されて、胸が直の空気に触れるこの感覚。
それが私の今の状態を再認識させて、
さっきの羞恥心がまたぶり返したように、私を襲った。
カッと熱くなった顔を腕で隠すように覆う。
『恥ずかしい、から......あんまり見ないで、』
「______Aちゃんの馬鹿、」
その言葉のすぐ後に、口を塞がれる。
前みたいな優しく触れたキスとは違って、どこか余裕のないようなキスだった。
少し長くて、何度か角度を変えられて。
むちゅ、と口を啄まれるような、そんなキスだった。
『_____ん、っ...』
それを重ねる度に息がしづらくなって、段々と頭では何も考えられなくなった。下ろしてしまった腕の居場所がなくなって、まふくんの首に回す。
そしたらまふくんがベッドの上に片膝を掛けて、ベッドの上に登ってきたから。ずるずる、と腰を後ろへと動かして下がた。
唇が少し離れれば、私の口から漏れる吐息。
『______っ、ふ...』
まふくんのキスは長めで。
上手く息が続かなくて、男女の差を痛感してしまう。
そのまま、まふくんは私の唇から離れて、段々と下の方に下がってキスを落とす。
首筋、鎖骨。胸の辺り。
そのひとつひとつに敏感に反応してしまって、それが落とされる度に、まふくんの首に回している腕が強まった。
.
779人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空梅雨(プロフ) - 肴さん» わーー!!名前のミスすみません!!ずっと気付いてなかったのでほんとに助かりました...!!それと更新停止ほんとにすみません、、最近になってようやく続きを書いてるところです、、(最後になりましたが)お話読んで下さってありがとうございます...!! (2023年3月1日 13時) (レス) id: 4ca18e6f9b (このIDを非表示/違反報告)
肴 - めちゃくちゃ面白いです……。大好きです。途中2話ほど「叶恋」さんになっていた所がありましたので一応……。一気読みして最後え!更新停止!?とめちゃくちゃ驚きました。更新ゆっくりと楽しみにしています、 (2023年3月1日 5時) (レス) @page50 id: d8a709d348 (このIDを非表示/違反報告)
空梅雨(プロフ) - LiLiKaさん» タイトルも含めお話自体がなかなか共感しにくい内容かなあ、とたまーに後悔したりしなかったりなのですがそう言って頂けてすごく嬉しいです....!!ありがとうございます🙏🏻 ̖́-励みになります....!! (2023年1月13日 23時) (レス) id: 4ca18e6f9b (このIDを非表示/違反報告)
LiLiKa(プロフ) - P活系に抵抗があって今までどの作品も読んでなかったんですけど、一気読みしちゃいました!作品もすごく魅力的なんですけど、私みたいなP活女子に抵抗あっても読んでるうちに共感したりとかあって、これからの見方も変わりそうです! (2023年1月11日 12時) (レス) id: 0d7a09bcbc (このIDを非表示/違反報告)
空梅雨(プロフ) - 千々さん» わ〜!ここまで一気読みして下さってありがとうございます…!!私の拙い文章で感情移入できました、なんて身に余るお言葉です🤲🏻´-更新頑張れそうです、ほんとにありがとうございます! (2023年1月2日 22時) (レス) id: 4ca18e6f9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:空梅雨 | 作成日時:2022年6月20日 9時