パパ活

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『＿＿＿＿がうよ、』


「え？」


『＿＿＿＿＿＿＿＿ちがうよ、まふくん...』






声が震える。
それを隠すように、ぎゅっと拳を握った。





『わたし、昨日いたよ』





男の人と、繁華街で一緒にいたよ。
まふくんの、見間違いなんかじゃ、ないよ。

一度肯定してしまえば。ポロポロと、まるで目から頬を伝う涙みたいに、言葉が溢れて止まらなかった。





せっかくまふくんが気にしないで、と言ってくれたのに。きっと誤魔化すことだって出来たのに。

それでもそうしなかったのは、
きっと彼に嘘を重ねることへの罪悪感だ。


ぽたぽた、と握っていた拳の上に冷たい何かが落ちて。
色んな感情でぐちゃぐちゃで、頭の中はもう考えることを放棄していた。






『っ、ごめんなさい....』






慌てて、手の甲で涙を拭う。

まふくんとは目を合わせるのが怖くて、苦しくて、申し訳なさでいっぱいで目線は上げられないまま。ただただ、謝罪の言葉を口にしていた。





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どのくらい時間が経ったんだろう。
段々と雨音や秒針の音が聞こえるようにもなって、涙も枯れてしまった。

私の膝の上にはさっき、まふくんが差し出してくれたティッシュが丸められている。


きっと今、泣き腫らした酷い顔してるんだろうな。
さっきとは違う理由で、余計顔を上げられそうになかった。





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