パパ活

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今のこの空気を、なんて言ったら良いんだろう。

ソファに腰掛けるまふくんはさっきから口数が少ないし、から元気みたいだ。
だからといって今自分がどうかしたの？と、聞ける立場でもなくて、お互い特に何も言わない。



そのせいか外からの雨音や時計のカチコチとした音がやけに、この部屋に響いていた。

これ以上ないくらい沈黙が続いて、
中々口を開けずにどうしよう、なんて悶々と頭で考えていれば。






「＿＿＿＿＿＿Aちゃん、」






ふと自分の名前を呼ばれる。
なに？と彼の方に目線を向けて、答えた。






「ぁ、えっと昨日何してた...？」


『昨日は......えっと、』






不意に投げ掛けられた質問に、思わずどきっとする。

繁華街で男の人と過ごした、なんて言える訳なくて。
思わずまふくんに向けていた視線を外して、咄嗟に嘘をついた。





『普通に.......家で一日中ごろごろしてたかも、』





そっか、とまふくんの声が真横から聞こえた。
初めてまふくんに嘘を吐いたせいか、変に心臓が脈打っているのが分かる。






『まふくんは昨日何してたの？』

「俺は.......、友達とご飯行ってたかな」







＿＿＿＿＿＿おれ。

ごく普通に、まふくんが口にした一人称に思わずどきっとした。

まふくんって自分のこと" 僕 "って呼んでなかったっけ？
なんて疑問を他所にそうなんだ、と返事をした。





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