パパ活

22 ページ22

.





「あ、えっとゲームでもする...？」




そう提案してくれたまふくんの言葉に頷いて、渡されたコントローラを手に取った。

何のゲームが良い？と聞かれて、................悩む。



家にゲーム機が無いから、私自身あまりゲームをしたことがなくて。まふくんの好きなので良いよっと答えると、じゃあってことでゲームが始まる。

おっきなテレビと繋がって、ゲームの画面に次々と切り替わっていって、................焦った。






『こっ、これの操作ってどうするのっ？』






そう聞くと、まふくんはコントローラ１つ１つのボタンの説明と、ゲームのルールについて教えてくれた。

そして。
とりあえず協力プレイで試しにやってみようってなった........んだけど。ゲーム初心者の自分にとっては、未知の体験なわけで。






『えっ、これどうすればいい！？』

『どうしよ、やばい死んじゃう！！』

『待って、ジャンプってどうするの！？』






あたふたしながらゲームをプレイする私を見て、まふくんが隣で声を上げて笑う。
途中で死んじゃったり、ヘンテコな動きを繰り返す私の横で、彼は慣れた手つきで軽々クリアしていて。






『まふくんってゲーム上手なんだね...。』





まふくんの横顔を、ちらっと見ながらそう口にした。
そんなことないよ、と謙遜しつつ敵を簡単に倒す彼に尊敬する。

ほぼほぼまふくんのおかげの、ゲームクリア画面が映って一緒に喜んだ。





.

23→←21

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す