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嵐山「どうしたんだ迅、ずっと朝から難しい顔をしているが…」





俺と同じ髪型の彼が、眉を下げながら聞く。





嵐山「Aから少し聞いたが、昨日のことか?」

迅「ん〜〜〜まぁ、そんなとこだけど…なんかうまくいったと思ったらうまくいってなくて、どうすればいいかわかんなくなった感じ」

嵐山「すごく抽象的だな…」

迅「………まぁ、しばらくしたらなんかわかるから大丈夫だ。ありがとな、准」





とりあえず今の心境を伝えるも、何を言っても困らせることしか言えないので、俺は気持ちだけ受け取る。



「未来なんてそんなもんだって」、それで済んだら良かったのに。





近界民『ははっ…そうか、もうお前達の手中か』





なんらかの副作用(サイドエフェクト)を持ち合わせていた人型近界民は、トリオン体越しにそう言っていた。


俺以外は攫われかけた子を指しているんだと思っているけど、俺は"彼女"を指していることを察した。





迅(なんで"彼女"だとわかった__…?)





攫われる未来が視えてから、通学路でひたすら未来視、准に兄妹の話振って誘われるよう促して、それであっさり攫われる未来回避したと思ったらAちゃんの友達が代わりに攫われて、Aちゃんが友達助けに行くために近界目指すようになるから助けて…



それでもあの未来は変わらなくて。





迅(近界へ行くことが問題じゃない…?じゃあやっぱ『風刃』?いや、だとしたら今回関係ないしあー、てか『風刃』の件もどうにかしなきゃ…)





兆しが見えたと思えば、先は深まるばかりで何も変わらなかった。





迅(…いっそ捨てちゃおうか)





なんて、頭の中の俺が言う。





でも、俺は実力派エリートなのでそんな選択肢はすぐに消す。





迅(実力派エリートも楽じゃな…)

A「迅、明日の昼の防衛任務終わったら准家でたこ焼きパーティーね」

迅「はいはー…ん?俺も?」

嵐山「そうだぞ!」

迅「え、待って、俺初耳なんだけど?」

嵐山「ああ!たった今決めた!」

迅「俺会話に参加してなくない!?いくらなんでもいきなりすぎるでしょ!!」





明日の予定を突然ぶちこまれ、俺は困惑しつつもツッコむ。


そんな俺にお構いなしに2人は言う。





A「いいじゃん、たまには」

嵐山「それに、たまには迅の予知できないことをしたほうが楽しいだろ?」

迅「………」





……ああ、もうほんとこいつら…





迅「これだから未来は…」



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氷水(プロフ) - 海百合クラゲさん» はじめまして、嬉しいコメントありがとうございます!こういうの…っていったら難しいですが…こういう感じの夢小説少なかったのと、あまり推しを書いてる方がいなかったので書き始めました(笑)気が向いたときに見てやってください〜 (2022年8月2日 22時) (レス) id: b2d8d7cb3b (このIDを非表示/違反報告)
海百合クラゲ(プロフ) - えー好き。こういうの待ってたわ。ありがたやありがたや〜。 (2022年8月2日 21時) (レス) @page23 id: a38a157b30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷水 | 作成日時:2022年6月27日 5時

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