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嵐山「次、移動教室だぞ」
授業終わり、准がこちらの顔を覗き込んでは、ぱっと小さな花が咲くように笑う。
嵐山「まだ教室覚えてないだろう？一緒に行かないか？」
A「ああ、うん。次は…」
嵐山「理科だ」
A「理科理科…」
嵐山「……大丈夫か？少し元気がないみたいだが…もしかして、帰り遅くなって怒られたか…？」
A「違う違う、それは大丈夫だったよ！」
嵐山「じゃあ、迅となにかあったか？」
A「へ、迅…？なんで？」
嵐山「迅が難しい顔してたから、なにかあったのかと思ってな…」
A「……いや、関係ないけど…」
言われるがまま、私は2つ返事で了承して、次の授業の教材を用意する。
そんな私の様子に、彼は心配そうに聞いてくるが、そこで何故か迅の名前が出て首を傾げる。
迅のことはよくわからないが、とりあえず気になる彼のために詳細は伏せて話すことに。
A「昨日、友達が近界民に襲われたみたいで…」
嵐山「そうなのか！？」
A「みんなのお陰で無事だったけどね…私も守る立場になるなら、ちゃんと助けられるか不安で…」
嵐山「そんなことないさ、君はもう既に俺達を助けてくれただろう？」
A「………あの時のは、ただの当てつけの理由だから…」
マイナスの感情に傾いているせいか、助けた人に向かって自虐を言ってしまう。
…でも、本当のことだ。
准の兄妹だけでなく、昨日の冴ちゃんも、とても守っただなんて言えない。
都合よく言って、自分の事情に巻き込んでるだけだ。
A「だから、本当は助けた訳じゃ…」
嵐山「助けてくれたことに、理由はいるのか？」
A「……え、」
准は一度足を止めると、まっすぐにこちらを見てはそう言った。
思わぬ返しに、私は拍子の抜けた声が出る。
そんな私に准はまたにこっ、と笑う。
嵐山「確かにきっかけはそうかもしれない…でも、だからといって助けてくれたことに変わりはないだろ？」
A「……そう、だけど…」
嵐山「なら、それでいいじゃないか。理由はそんなに大事か？」
A「………」
彼の意見に、私はゆっくり霧を晴らされたかのような気分になる。
A「……なんか…准ってすごいね…」
嵐山「そうか？Aには敵わないと思うけどな」
A「それは買いかぶり過ぎというか、むしろ逆なような…」
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氷水(プロフ) - 海百合クラゲさん» はじめまして、嬉しいコメントありがとうございます！こういうの…っていったら難しいですが…こういう感じの夢小説少なかったのと、あまり推しを書いてる方がいなかったので書き始めました(笑)気が向いたときに見てやってください〜 (2022年8月2日 22時) (
レス) id: b2d8d7cb3b (このIDを非表示/違反報告)
海百合クラゲ(プロフ) - えー好き。こういうの待ってたわ。ありがたやありがたや〜。 (2022年8月2日 21時) (レス) @page23 id: a38a157b30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷水 | 作成日時：2022年6月27日 5時
