第3話 余興と挑戦 ページ4
紫京院ひびきは、自分の提案したやり方のほうが「盛り上がる」というのを実際にやってみせることで証明した
でもそんなのは証明とは言わない
ただその時の勝負に勝っただけ
つまり「もっと盛り上がる」ことを実際にやってみせればいいのだ
たとえばそう、紫京院ひびきに下剋上を挑むとか
ひびき「それで、僕に会いに来たというわけだ」
そふぃ「あなたにとっても悪い話ではないはずよ」
A「もっとも、あなたに絶対に勝つという自信があればの話だけど」
紫京院ひびきはセレパラ城最上階のスイートルームで私たちを出迎えた
玉座を模した豪華な椅子にふんぞりかえって足を組んでいる
傲慢で支配的なタイプは嫌いじゃないけど、
ひとを見下したようなその目付きは気にくわないわね
ひびき「ファンたちはどちらの側につこうと、ただショーを見ていればいい・・・、だからセレパラの方針にも反さない。なるほど、まあスジは通っているね」
ひびきは手に持っていたグラスをテーブルに置いて立ち上がった
ひびき「だが僕にはメリットがないな。ただの『楽しい出し物』では、セレパラの全てを賭けるに値しない」
A「・・・、」
ひびき「とはいえ、せっかく君たちの方からやる気を出してくれたわけだし・・・、僕の意見も取り入れてくれるというのなら、特別に許可してもいい」
そふぃ「意見?」
そふぃは歩み寄ってきたひびきと睨み合った
ひびき「北条そふぃ・・・、忘れてもらっては困るが、君はセレパラ歌劇団の一員、つまり"僕の側"の人間なんだよ」
そふぃ「だったら何だって言うの?」
ひびき「君が挑戦を"受ける"んだ、そふぃ」
!?!?
A「な・・・!?」
ひびき「綾鷹Aは反抗勢力の代表として、そして北条そふぃは僕のセレパラ歌劇団の代表として戦う・・・、」
それって・・・、
ひびき「観客には、セレパラ歌劇団のメンバーの座を巡って戦うという告知をする。帰ってきたライバルとの頂上決戦、ってね」
そふぃ「そんなこと・・・、」
ひびき「だがそれは表向きの余興だ。このライブで、ふたりの『いいね』の合計が、セレパラ歌劇団のライブでの『いいね』の数を超えたかどうか・・・、それを君たちふたりから僕への本当の挑戦としようじゃないか」
ひびきは不敵な笑みを浮かべてみせた
な、なんてやつなの!?私たちを戦わせようだなんて
でも・・・、
私とそふぃは視線を合わせた
そうよ、私たちが取るべき選択は・・・、
二人「受けて立つわ」
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きらるり(プロフ) - まりタン♪さん» いつもありがとうございます!今回もかっこよさを重視したのでそう言っていただけると本当に嬉しいです(´▽`) 次は続編ではないですがよかったらよろしくお願いします♪ (2016年8月28日 8時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
まりタン♪ - 綾鷹様とそふぃ様、かっこよすぎです!! 新しい小説、楽しみにしています。頑張ってください! (2016年8月28日 3時) (レス) id: 74733037cc (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - かーなさん» ありがとうございます♪ちゃんと歌えるように書いたのでよかったら心の中で口ずさんで読んでください(´▽`) (2016年7月2日 14時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
かーな - 歌詞のアレンジが素敵です! (2016年7月2日 12時) (レス) id: 9f85a61d06 (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - ましゅまろうさぎさん» こんにちは!コメントありがとうございます!好きになってくれてとても嬉しいです!(´▽`) もう終盤ですので最後まで書けるよう頑張ります♪ (2016年7月1日 18時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きらるり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時:2016年6月18日 15時