第19話 アイドルがステージに立ったなら ページ20
A「じゃあ、私がセレパラ歌劇団に入るのは・・・、」
ひびき「不可能・・・?」
ざわっ・・・、
会場に不穏なざわめきが広がる
「じゃあ初めから勝負なんて無駄だったんじゃん」
「綾鷹様も知らなかったなんて、きっと今日のために準備してきてくれたのに」
「それにそふぃ様も」
「ひびき様も知らなかった?」
「そんなのいくら何でも無責任すぎ」
「でなきゃ嘘つきよ」
「嘘つき!」
「ひびき様に騙されたのよ!」
「妄言綺語!言語道断!」
「土下座しろ土下座!ドーゲーザー!」
「ちょっとドロシー・・・!」
非難の声が上がり始めた
今度はひびきの反応は素早かった
ひびき「すまない!」
帽子を脱ぎ捨て、頭を下げたのだ
会場が再び沈黙して次の言葉を待った
ひびき「僕が事前に確認すべきだった、これは約束を持ちかけた僕の過失だ・・・、綾鷹Aはセレパラ歌劇団には入れられない。すまなかった」
シーン・・・、
白けた空気が広がりはじめ、私とそふぃは顔を見合わせた
そふぃは私にニヤリと笑いかけてくれた
私もつられて笑顔をつくる
やれやれ、ってわけね
私たちは再びマイクを手に取った
A「まあ、正直言うとセレパラ歌劇団の座はどうでもいいわ、私はただそふぃとの決着を着けたかっただけだし」
そふぃ「そんなことより、来てくれた私の籠の小鳥ちゃんたちが、こんな空気のまま帰る羽目になったことの方が問題ね」
ひびきは頭を下げたまま微塵も動かない
私はその背中を押しやるように"やさしく"蹴りを入れた
A「えいっ」
ひびき「おわっ!?」
バランスを崩してステージから転がり落ちるひびきを私は見下ろした
あんたにはそこがお似合いよ
A「今日このステージに、あなたの居場所はないわ。そこでおとなしく見てなさい」
そふぃ「くだらない余興はここまでよ、アイドルがステージに立ったなら、やるべきことはひとつ、そうでしょ?」
会場がハッと息を呑んだ
どうやら、私とそふぃの考えてることは、同じみたいね
私たちはステージの中心で腕を組み、高らかに宣言した
二人「「恋するフレアシャーベット、エキシビジョンライブ!!!!」」
ステージは瞬時に暗転する
ここは既に私たちの戦場
ライトが再び灯ったとき、それがスタートの合図だった
『LOVE TROOPER』
激しく斬り付けるような鋭いイントロに、会場の空気は一変した
それも当然、なぜなら私たちは伝説のユニット、『恋するフレアシャーベット』なのだから!
第20話 LOVE TROOPER→←第18話 戦いの果てに
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きらるり(プロフ) - まりタン♪さん» いつもありがとうございます!今回もかっこよさを重視したのでそう言っていただけると本当に嬉しいです(´▽`) 次は続編ではないですがよかったらよろしくお願いします♪ (2016年8月28日 8時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
まりタン♪ - 綾鷹様とそふぃ様、かっこよすぎです!! 新しい小説、楽しみにしています。頑張ってください! (2016年8月28日 3時) (レス) id: 74733037cc (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - かーなさん» ありがとうございます♪ちゃんと歌えるように書いたのでよかったら心の中で口ずさんで読んでください(´▽`) (2016年7月2日 14時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
かーな - 歌詞のアレンジが素敵です! (2016年7月2日 12時) (レス) id: 9f85a61d06 (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - ましゅまろうさぎさん» こんにちは!コメントありがとうございます!好きになってくれてとても嬉しいです!(´▽`) もう終盤ですので最後まで書けるよう頑張ります♪ (2016年7月1日 18時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きらるり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時:2016年6月18日 15時