第15話 ページ16
レンズよし、SDカードよし、バッテリーよし
とりあえず手を伸ばして自撮りを一枚
ピピ、カシャ
A「よし」
5秒前の私は自信ありげに笑ってみせていた
蘭「いちご！あおい！次スタンバイ！」
いちご「うん！」
カーテンの影から出てきたのは、エンジェリーシュガーの新作プレミアムドレス、
ピンクエンジェリーブライドコーデを身に纏った星宮先輩
すごい！間近で見るとその衣装のきめ細かさがよくわかる
思わずファインダー越しに二度見してしまう
そして・・・、
あおい「ねえ、ホントに大丈夫？」
続いて出てきたのは、あおい先輩♡
デザインが対になったブルーエンジェリーブライドコーデ
いちご「もちろん！あおいのために作ったんだから！」
蘭「ああ、決まってる」
私は・・・、
その美しさにただただ見とれていた
リボンをモチーフにした刺繍と大胆な
その名の通りブルーを基調としてはいるけど、フリルとパールに彩られた豪華なAラインはまぎれもない婚礼装束の証
A「最高・・・、」
シャッターを切るのも忘れてポカンと見とれてしまった
だってあまりにも綺麗で、輝いていて・・・、
いちご「さあ！みんなが待ってる！」
あおい「ま、待って、まだ心の準備が・・・、」
A「あおい先輩！」
そのまま行っちゃいそうだったので慌てて呼びかけた
いや、引き止めてどうするの、でも・・・、
A「・・・頑張ってください！」
ピピ、カシャ
舞台裏へと消えていく2人を私は何もできずに見送った
ふたりのドレス姿を見て、ずっと目を背けていた考えが急に現実となって襲いかかってきていた
つまり、もしかして・・・、
本当は私なんかよりも、
星宮先輩のほうが"お似合い"なんじゃないの？
だって星宮先輩は正真正銘のトップアイドルで、将来も有望で、お金もあって、そのうえあんなに可愛くて、
誰よりもあおい先輩のことを知ってて、今でもきっと一番の親友で・・・、
私は星宮先輩よりも、あおい先輩を幸せにしてあげられるのかな？
そう思うと怖くて、カメラを持つ手が震えた
想いを伝えるなら今日しかない、今しかないのに・・・
好きな人の"本当の幸せ"を願っていても同じことができるの？
私は・・・、
星宮先輩と手を繋いだあおい先輩の笑顔を思い出していた
私は、
私にはできない、あれを壊してしまうなんて
会場で湧き上がる歓声が、とても遠くに感じた
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きらるり(プロフ) - こんにちは！コメントありがとうございます！ドキドキしていただけてとても光栄です！これからもドキドキなお話を書けるよう頑張ります♪ (2016年9月5日 6時) (
レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
小林ふうり@dr(プロフ) - 面白かったです。私はあおい推しなのでとてもドキドキして、良かったです。これからも、頑張ってくださいね！ (2016年9月3日 15時) (レス) id: d5d4dc728a (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - 夏気味うどんさん» はじめまして！読んでくださってありがとうございます！そう言っていただけると本当に嬉しいです！書いてよかった・・・(´▽`) こちらこそコメントありがとうございました！！ (2016年8月18日 23時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
夏気味うどん(プロフ) - わーーー！！こういうお話待ってました！！素晴らしい小説ありがとうございますっ！！！ (2016年8月18日 23時) (レス) id: 90d1ded8fc (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - 唯さん» 唯さんいつも一番乗りありがとうございます！更新頑張ります！ドロシーのお話も半分くらい下書きできてるのでもうちょっと待っててください( ;￣ω￣)ゞ (2016年8月4日 22時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらるり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時：2016年8月3日 23時
